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第3話

 初日。事務所で楠田を犯したが、楠田は逃げ出さなかった。それに、驚いたことにケツに拡張用のプラグを突っ込んでいた。引っこ抜くとローションが垂れてきて、何の面倒もなく、女よりきつくて具合がいい穴に、竜我はまんまと、はまった。  どんなに熱心に竜我を誘ってきた女でも、殴ると「嫌っ」「助けて!」と叫ぶが楠田は「気持ちいい」とか「もっと」とかこっちを煽るようなことを言うのもよかった。 「そんなに俺が好きか?」などと、柄にもなく問いかけると「好きっ好きっ」と犬のように喜ぶので、それも竜我を満足させた。  二週間もすると、疲れて寝る楠田がかわいく見えてきて、青あざがある痩せた胸の飾りを舌で転がしたり、吸ったりした。刺激で目を覚ました楠田にキスをして、暴力抜きで繋がってからは最初に決めた期限が来るまでの一週間、竜我は楠田をぐずぐずに甘やかすように抱いた。  今までそんな風に抱けるほど普通に興奮したことがなく、抱きながら不思議に思った。  あちこちにキスをして、甘く噛み、気絶しない程度に首をしめて、腸の中に胤をぶちまける。楠田を四つん這いにさせ後ろから貫き、小さい尻を叩くとひんひん泣いてよがる。かわいかった。  どんな女より楠田とするセックスが一番興奮するし一番気持ちいい。  契約の最終日前日くらいから、最初は感じなかったのに、胸を吸うと楠田が甘えるように喘ぎ出した。胸だけでぺニスが勃起する。それを見て、何となくそっちも舐めてみたくなり、フェラした。  させたことはあったがその日までしたことはなく、竜我がくわえると楠田は初めて「嫌っ」と拒絶を口にした。 「きたな……っ、あっ、ああっ」  舌を絡めると嫌がる声は喘ぎに変わった。  かわいい。  ぺニスを舐めながら後ろに指を入れた。楠田が好きな場所を擦るとすぐにぺニスの先からしょっぱいような苦い汁が溢れる。思っていたほど臭くないし毎日しているからか量も少ない。飲み込んで、残り滓まで吸い出した。  そして快感でぼんやりしている楠田に突っ込んで腰を振った。  約束の一ヶ月、最終日。  竜我は楠田を食事に連れ出し、ホテルを取った。  そこで楠田を抱き「やっぱり一年にする」と契約を延長させた。  梅雨が明けようとしていた。

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