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第19話

そんなことを思っていてもいつも通り朝は来る 「おはよ、遥斗」 今日も昨日と同様に冬馬はいた。 たわいもない話をしながら学校まで向かう。 冬馬は俺と手を繋ぎたそうだったけど、俺が思いっきり嫌がったら辞めてくれた。 「じゃあまた帰りね」 「う、うん」 帰りもやっぱり来るつもりなのか。 そんな会話をしていると、学校の中の誠と目が合った。 けれど直ぐに目をそらされてしまって、それから声をかけてくることもなかった。 もうダメかな... 昨日冬馬にああ言ってくれてうれしかったのに まだ俺の事ちょっとは思っててくれてるのかなって思ってたのに。

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