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第20話

それから数日間ずっと冬馬と登校をしてその度に誠と目が合った。 でもあれっきり誠は一切話しかけてこない... だから今日は誠に別れを告げようと思う。 『今日の放課後話したいことあるんだけど、時間ある?』 そう送ると俺はスマホをカバンの中に入れた。 一限が終わりスマホをみると誠から返信があった。 『大丈夫だよ』 『じゃあ昇降口のとこで待ってるから一緒に帰ろ』 『わかった』 学校だときっと放課後時間が経たないと人はいなくならないと思うから、とりあえず一緒に帰る約束をした。 思ってたよりすんなりとOKしてくれて驚いた。 もしかしたら唯川と...とか思ってたりもしたから。 そしてさらに冬馬にも連絡をする。 『今日誠としっかり話したいから学校には来ないで』 またスマホをカバンにしまおうとおもったら冬馬からすぐに返信がきた。 『了解』 ほんとに分かったのか? 邪魔しにきたりしないといいけど...

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