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第32話
「誠く~ん、ご飯食べよ~?」
俺たちがそんな話をしていると唯川が誠を誘いに来た。
「ごめん唯川今日遥斗と食べるから」
俺はまだ返事をしていないのに勝手に唯川との誘いを断る誠
「え~それって僕も一緒じゃだめなの~?ってか君誰?」
唯川はよほど誠とご飯を食べたいらしい。
そして俺に憎しみのこもった目を向けてくる。
ってか誰って、俺と誠の関係知らなかったのか…
「悪いけど俺遥斗と二人で食べたいんだ」
唯川はまだ何か言いたそうな顔をしていたけど誠は俺の腕をつかむと教室を出た。
「良かったのか?」
「何が?」
「唯川置いてきて」
「俺は遥斗と二人で食べたいってさっきも言っただろ」
…だったらなんで今まで俺のことをほったらかしにしてたんだ。
とりあえず今日はさっきの一部始終を見ていたクラスメイトのいる教室には戻りたくないし、誠と食べるか…
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