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第78話

「う、だるい…」 やっぱり熱があったのかもしれない。 熱にうなされ朝早くに目がさめてしまった。 重い体に鞭を打って体温計を取りに行くと、38.9℃あった。 昨日ただでさえ少しだるかったのに雨に濡れたせいだ… あぁ…しんどい…… 「おーい!どうしたんだ、遥斗?」 いつの間にか時間が経っていていつもの時間になっても出てこない俺を不審に思ったのか部屋まで上がってきた。 「遥斗?寝坊か?」 入るぞ~なんて言いながらガチャリとドアを開けると俺の目を見て驚いた顔をした。 「やっぱ熱あったのか」 「うん。昨日傘忘れちゃって」 「はぁ、お前バカだな~」 「冬馬うるさい、しんどい。寝る。」 「しょうがねぇなぁ、今日は看病してやるから寝てろ」 「は?学校行っていいよ」 「せっかく二人っきりになれるんだぞ看病は任せとけって」

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