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第79話
「お前がいると何されるかわかんなくて安心して眠れない」
「はいはい」
俺の言葉をサラッと受け流してニヤニヤしながら頭を撫でてくる。
本人にはああ言ったけど一定のリズムで撫でられるそれは気持ちが良くて安心して眠れそうだった。
鼻孔をくすぐる匂いがしてふわふわとしたまま目が覚めた。
あれ、今何時だろ…
「あ、起きたか。今ちょうど飯出来たとこだけど食べられるか?」
「うん。今何時?」
「13時ちょい前くらい」
意外と寝てたな…
寝る前は体を動かすのも嫌になるくらいだるかったのに、一度寝たら少し体も軽くなっていた。
体も汗をかいたはずなのにスッキリしていて冬馬が本当に甲斐甲斐しく看病をしてくれたのかと驚いた。
「うどん作ったから持ってくるな」
「ありがと、冬馬はなんか食べた?」
「あぁ遥斗が起きる少し前にな」
「そっか」
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