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番外編2話

「おぉ、できてきたな」 「まぁこんなもんでいいんじゃないか?」 見た目は遥斗の作るものとほとんど同じだし、大成功だ。 なんてこの時までは思っていた。 「ただいま〜」 「お!おかえり」 「荷物運ぶよ」 「って、何してたの?これ、もしかして味噌汁?」 キッチンに入り俺たちの作った鍋を見るなり嫌そうな、不安そうな顔をした。 それでも俺らは自信満々で遥斗が喜んでくれるところを想像していた。 「っ、なにこれまっず!」 小皿に1口分取って遥斗が味見をするとこう叫んだ。 嘘だろ…?と俺たちも味見をしてみると確かにまずかった。 見た目は完璧なのに何が悪かったんだ? 「二人とも、出汁入れた?」 「…なにそれ」 「まさか、お湯に味噌溶かせば味噌汁が出来ると思ってたのか?!」 信じられないといった目で見られ、図星すぎて何も言えなくなる。 「出汁入れなきゃ美味しくなるわけないだろ!もう二人ともあっちいってろ、あとは俺が作る」 しっしっ、と手で払われ肩を落とした俺たちは二人して大人しくテーブルで待つことにした。 しばらくして出てきた料理は味噌汁含め全部美味しくなっており、改めて遥斗の料理スキルに感心したのだった…。

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