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冬馬編第1話

一体いつからだろう 俺の中で遥斗がただの友人では無くなったのは… 「なぁ冬馬…めっちゃ腹痛い」 「トイレ行ってこいよ」 「そういう痛みじゃないんだってば」 中学校の入学式 緊張しいの遥斗はこういう時にすぐに腹痛になる。 そして真っ青な顔をしてトイレから出てくるのがお決まりだった。 「うぅーどうしよう冬馬とクラス離れたら…友達できる気がしない」 「大丈夫だって、何とかなるだろ」 「冬馬はいいよな!小学校の時も人気者だったし友達すぐできるし!」 「お前は俺以外 ほとんど友達いなかったもんな」 「そうだよ!悪いか?!」 余程腹が痛いのか、それとも入学式で気分が高揚しているのかいつもよりテンションのおかしい遥斗は友達との付き合いが苦手だった。 話しかけてくる奴とは普通に話すけど遊んだりはしない。 自分の自由な時間を、折角の休み時間を他人に振り回されるのを嫌っていて「どうしてみんなと同じ遊びをしなきゃいけないの?」と俺に聞いてきたことがある。 その時の俺は遥斗の気持ちが理解出来ず、みんなでサッカーしたりドッジボールしたりするのが好きだったので学校で遥斗と遊ぶことは少なかった。

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