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第14話
「や、約束なんかしてないぞ!」
「あれはあの場を切り抜けるための嘘だって」
「なんでそんなことしてんだよ」
「まぁ居づらくて」
それよりあいつはどうしたんだよ。
いつも一緒に食べてるやつは…
「あいつは今日、風邪らしい…」
「あーなるほど」
「別に一人が寂しいからお前を誘いに行った訳じゃないぞ!お前が食べる相手いなかったら可愛そうだと思ったから見に行ってやっただけだ!」
「はいはい」
つまり一人で寂しく昼食べるのが嫌だから俺を誘いに来たってことか。
「おい見ろよ、皆川のやついつものが居ねぇと思ったら新しい男連れてるよ」
「顔も中身も女々しいやつだな」
おいおい、聞こえてるっつーの…
聞こえるように言ってるのか廊下で変な男どもが月菜の悪口を言っている。
本人の前でこんなん言いやがって
少し気になり月菜の方をむくと
「あ?どうした、冬馬」
「…いや、なんでも」
そうだったこいつ全然気にしないやつだった…
そもそも自分に良いことしか聞こえない耳してるから聞こえてすらないかもしれない…
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