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第23話
「……ひっ、やめ…ろ!……ふぁ…おねが……はぁ、ん」
気がつけば玄関に押し入りその場で遥斗のことを押し倒していた。
頭の奥底ではダメだと分かっていても長年積もってきた想いが溢れ出し止まることが出来なかった。
「…そんなこといってココ、ビンビンじゃん」
「…ひゃっ……やだ、やめて…は、ぁん…ほんと……だめ」
無理やりしているにも関わらず萎えていない遥斗のものを見て、それだけで興奮する。
「やだって、お前が悪いんだろ?俺の気持ちも知らないで」
酷いことを言っている自覚はある。
理不尽だと自分でも思う。
勝手に俺が思っていただけなのに…
「……はぁ、ん……んん…やだぁ…やめて、やだ……」
…なんで俺じゃいけねぇんだよ
誠が遥斗にあんな顔させるなんて
それなら俺の方が…
なんて、今こんなことしてる時点で言える資格ないな
「……やだ、やだぁ……!」
「……もういいや」
急に冷静になった俺はそう言って遥斗から手を離す。
「ど、して?」
「……だってそんないやいや言われちゃーな…それとも、実はもっとしてほしかった?」
「……っなわけねーだろ!」
「じゃあ、帰るから」
「……」
「また明日」
ドアを閉めたあと、後悔がドッと押し寄せてそのまま座り込んだ。
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