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第7話
梶は……俺の幼馴染みで……同期で……
……大切な友達…だ…
そして、梶には…
結婚を考えている「彼女」がいる……!
「彼女」がいる……っっ!
(そして、俺には いないっっ!!)
えぇーい…っ!!
ここで部長に会ったのは
「止めろ」という神様の思し召し……
かもしれない!
いけっ!俺っ!
『あ、あの…っ、あのっ…
突然、失礼を承知でお聞きしますけども…!
ぶ、ぶっ部長はっ!か、か、かじ…っ、梶の事…が
す、すすす好きなんでしょーかっ!?』
『………ん?梶…くん?
…………あぁ……さっきの写真………
…………んー、うん。そうだね、好きかな♪』
『…………っ!』
や、やっぱり……!
梶のヤツ、狙われてるっ!!
と、止めなきゃっ!
止めなきゃっっ!!
止め………
止……め……
なきゃ………って
ど、どうやって……?
どうやって……
えぇーい!
分からんっ!!
分からないから……
ストレートにお願いしよう!
『あ、あの……
か、梶は…止めて下さいっ…!』
あああ…!
ただ、ストレートに言った…!!
『え?梶くんはダメ?なんで?』
『あの……梶は彼女が…
け、結婚を考えてる彼女が…いるので……』
『ふーん。だから?』
『え?だから!?』
『だから、結婚を考えている彼女がいるから…なに?』
『え……えぇ?なにって……え?』
『僕は彼女がいてもいなくても関係ないよ?』
───と、部長は 問題ない!って顔で
俺を見て にっこり笑って親指を立てた。
『……………は、ははは……』
あああ……
ぜ、全然 納得してくれない……
……な、なにか 次の手を考えないと……
うーん
うーん
うー……
ダメだっ!!
なんにも浮かばなーいっっ!!
こうなったら梶に話して
頑張って(抵抗して)もらうしか………
でもなぁ…
梶……優しいからなぁ……
出来るかなぁ………
うーん……
座りこんだまま、頭を抱えていると
『ふーん。キミは友達思いなんだねぇ』
と、しゃがんだ部長が 頭を撫でてきた。
『………っ……/////』
『いいねぇ。優しい子は好きだよ。』
『……………っっ/////』
ドキン
な、なんだ これ………////
手から伝わってくる……
なんともいえない甘い感覚……
そして、なんだ このドキドキ…////!
む、無理……っ!
梶、頑張れない!
絶対、部長におとされちゃう……!
あああ……
どうしよう……
どうしよう……
その間もずっと頭を撫でられて…
だんだん頭の中が ふわふわしてきて
いつの間にか俺は
考えるコトをやめて
部長の手に身を委ねてしまっていた。
あああ…
いかん…
( でも気持ちいい )
このままではいかん…
( でも気持ちいい…… )
分かってはいる…けど……
気持ちいい……
って、ダメじゃん……
この人は魔性だ…………
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