49 / 133

綿貫碧(わたぬき あおい)3-19

 綿貫は目の前にある、まだ萎えている三沢のペニスに、心とは裏腹に体が興奮していくのを感じた。そして床にばらまかれた金を見て、そうだ、これはこの間行った行為と同じで、金を貰えるからやるのだと、己を納得させた。  一方では、もう二度とこんな事はしたくないと思っていたのに、どんな言い訳だと自嘲しながら、そっと三沢のペニスを口に含んだ。 「出したばっかりだからね、時間かかったらご免ね」  綿貫はどうされれば三沢が気持ち良くなるのか考えながら、口の中でグジュグジュと転がしていく。三沢のペニスは、すぐに大きくなっていった。 「ハハ、あおちゃん、ほんと下手くそ」  そう言った三沢は、何故か嬉しそうであった。 「俺が教えたげる。ほら、手も使わないと、いつまで経ってもイケないよ。根元から扱《しご》いて、舌先で裏筋舐めてよ」  言われるがまま綿貫はペニスを舐め上げた。先端からしょっぱい液体が溢れてきて、それがますます綿貫を興奮させていく。 「何これ、あおちゃん、やらしいね。勃ってるよ」  足の先で、ペニスをつつかれ、綿貫は羞恥で顔を赤らめた。しかし、舌と手は止めることなく、懸命に三沢に奉仕した。 「舐めるだけで気持ち良くなっちゃうの? 本当はお金目当てじゃ無くて、チンポ咥えるのが好きなのかなぁ」 「ちが……三沢さんのだから」  綿貫はそう言って、潤んだ目で三沢を見上げると、三沢は、それにゴクリと唾を飲んだ。 「三沢さんの、凄い大きい」  三沢のペニスは、綿貫の小さな口では咥えきれないほどに大きくなっていった。それに驚愕しながら、三沢の言うとおりに、舐めているだけで蕩けるように気持ちが良いと思った。  三沢のカリ首で顎の裏を刺激されると、体にゾクゾクとした快楽が走って行く。セックスでもこんな気持ち良くなったことはない。それなのに、咥えているだけでこんなに気持が良いだなんて、綿貫自身にも信じられなかった。 「ごめんね、あおちゃん下手だから、喉使わせて」  そう言って、三沢が綿貫の喉の奥までペニスをぐっと突っ込んで来た。綿貫は思わず嘔吐《えず》いたが、それでも何とか我慢して三沢のペニスを咥えた。喉の奥を犯され、窒息しそうに苦しかったが、それでも倒錯的な快楽を綿貫に与えた。 「あおちゃん、苦しいのに感じてるの? M なんだね。俺のパピーになったら、いっぱい虐めて上げられるよ。いっぱい虐めて、いっぱい気持ち良くして上げる」  綿貫はその言葉にゾクリとして、己の雄が更に大きくなるのを感じたが、それでも頷くことは出来なかった。          

ともだちにシェアしよう!