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綿貫碧(わたぬき あおい)4-6
しかし、布の上からの愛撫はもどかしさが増すだけだ。もっともっとという欲望がもたげてくるのを、膝をぎゅっと擦りつけて耐えた。
「脱いで」
綿貫は首を振った。
「強情だなぁ。その方が、楽しいけどね」
三沢はそう言うと、綿貫の唇にキスをしてきた。それに綿貫は驚き、目を見開く。三沢は舌で綿貫の唇をねっとりと舐め上げると、何度も唇を吸い上げてきて、舌を入れてきた。
あぁ、三沢がキスをしてくれている。信じられないと思い、綿貫はじんとした痺れを感じた。
お互いの唾液が絡まり合い、クチュクチュとした音が聞こえてくる。厚い舌に上顎を擦られ、舌を吸われて絡められた。
収まりきれない唾液が垂れてくる。背骨から下半身に痺れが走って行き、目を瞑っても目眩は収まらなかった。
三沢はそれだけでは無く、腰をぐぐっと押しつけてきて、綿貫の屹立を刺激してくる。完全に勃起している綿貫のペニスは、触って欲しいと戦 き、もう限界だと思った。
三沢がすっと唇を離すと、唾液が糸を引いて、ヌメッと光った。
「や……」
「そんな目で見られたら、我慢出来なくなっちゃうよ」
「そんな目……?」
「男を誘う雌の目」
そんな目をしているのかと思い、綿貫は潤んだ目を閉じた。すると、三沢が綿貫のYシャツの上から、乳首を指先でカリカリと刺激してきた。
「あ……っ」
「下着着ないと駄目だよ。透けちゃってるじゃん」
三沢はそう言って、立ち上がってきた乳首をぎゅっと捻る。ピリピリという刺激が脳に届くのと同時に、甘い痛みが全身に広がっていった。
「こうやって男を誘うわけ?」
「ちが……金がな……あぁッ……ん……」
Yシャツの上から乳首をじゅっと吸われ、思わず綿貫は仰け反った。
「濡れたら、ますますやらしい」
三沢が屹立をぎゅっと握ってきた。それに、もう我慢が出来ず、腰を淫らに揺らした。
「ほら、脱いで」
綿貫はもう逆らえなかった。触って欲しい。もっともっと、触って欲しい。綿貫はゆっくりと上半身を起こしてネクタイを外し、Yシャツを脱いだ。
「下もだよ」
「恥ずかし……」
「だからいいんだよ。ほら」
じっと見てくる三沢の目に視姦され、震える指先を何とか扱いながら、ズボンと下着を脱ぐと、両足をぎゅっとつけて、ベッドに座った。
「乳首、ピンクなんだね。凄く綺麗」
乳首を直接舌先で突かれると、先ほどとは違う刺激が肢体に走って行く。三沢はそのまま舌を綿貫の腹まで辿り、じっとペニスを見てきた。
「ここもやらしい色してるね。凄く美味しそうだ」
「ひっ……」
ペニスを口に含まれ、ビクリと体が揺れる。驚いて、綿貫は三沢の顔を見た。
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