66 / 133
綿貫碧(わたぬき あおい)4-9
「嘘言っちゃって。腰、揺れてるよ。気持ちいいんでしょ。ほら、こんなに涎垂れてる」
三沢が綿貫の勃起したペニスの鈴口を、親指で抉るように押しつけてきた。
「ひぃ……いっ」
「もっと気持ち良くなろうね」
そう言って、三沢が綿貫から指を引き抜くと、綿貫の秘肉が三沢の指に絡みついていく。まるで、三沢の指を引き抜かれたくないと言っているようであった。
「そんな、締め付けないで。大丈夫、すぐに気持ち良くして上げるから」
三沢は綿貫の胸元を指先で悪戯にいじりながら、手にペニスよりは大分小さな、ボコボコとした形をした白い性具を持った。
「エネマグラ、知ってる?」
綿貫はそれに頷いた。
「えー、何それ。使ったことあるの?」
「あるけど、でも、何が良いのか分からなかった」
「そっかー。でも、感じなかったら意味ないもんね」
そう言って、三沢はエネマグラをゆっくりと入れてきた。
「このくらいなら、簡単に呑みこんじゃうね。美味しそうに、吸い込んでいくよ」
三沢はそう言うと、エネマグラを腹に向けてぐっと押した。その瞬間、綿貫の体を電気のような悦楽が走り、次に下半身が蕩けたように快楽に溶けた。
「もう、それ、だめ……あ、あぁ!」
三沢が何度もエネマグラを動かす。以前は全く感じる事など出来なかったのに、今日は別の生き物になったように、全身が三沢の動作一つ一つに感じている。
綿貫のペニスからはダラダラと透明な愛液が溢れていたが、先ほどのように射精することはない。沸き起こる射精感は、根元を緩く締め付けているリングによって留められ、ずっと射精しているような錯覚を綿貫に与えた。
もう耐えられない。綿貫は快楽の与える責め苦に、あっさりと陥落した。今まで生きていた全ての快楽を集めても、この時間には勝てないくらいであるのに、もっともっと欲しいと、貪欲な体は求めていた。
「気持ち良い?」
「うん、気持ち良い」
甘えるような声で言う。三沢の手で、もっともっと撫で回され、肉欲に溺れたい。そう思ったが、三沢はゆっくりとエネマグラを抜いてしまった。
「何で……もっと……ぉ」
「こんなにグズグズになっちゃって、可愛い。素直なあおちゃんは、最高にエロいね。入れて欲しいの?」
「うん。もっといじって……」
「じゃあ、ちゃんと答えて。初めてはいつだったの? 相手は誰?」
三沢がゆっくりと指を後孔に入れてくると、入り口周辺を嬲 ってきた。もっと奥まで、先ほど、与えられた快楽をもっと欲しい。もどかしくて、三沢の指を奥へと誘うように、ぎゅっと後孔を締め付けた。
ともだちにシェアしよう!