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綿貫碧(わたぬき あおい)4-9

「嘘言っちゃって。腰、揺れてるよ。気持ちいいんでしょ。ほら、こんなに涎垂れてる」  三沢が綿貫の勃起したペニスの鈴口を、親指で抉るように押しつけてきた。 「ひぃ……いっ」 「もっと気持ち良くなろうね」  そう言って、三沢が綿貫から指を引き抜くと、綿貫の秘肉が三沢の指に絡みついていく。まるで、三沢の指を引き抜かれたくないと言っているようであった。 「そんな、締め付けないで。大丈夫、すぐに気持ち良くして上げるから」  三沢は綿貫の胸元を指先で悪戯にいじりながら、手にペニスよりは大分小さな、ボコボコとした形をした白い性具を持った。 「エネマグラ、知ってる?」  綿貫はそれに頷いた。 「えー、何それ。使ったことあるの?」 「あるけど、でも、何が良いのか分からなかった」 「そっかー。でも、感じなかったら意味ないもんね」  そう言って、三沢はエネマグラをゆっくりと入れてきた。 「このくらいなら、簡単に呑みこんじゃうね。美味しそうに、吸い込んでいくよ」  三沢はそう言うと、エネマグラを腹に向けてぐっと押した。その瞬間、綿貫の体を電気のような悦楽が走り、次に下半身が蕩けたように快楽に溶けた。 「もう、それ、だめ……あ、あぁ!」 三沢が何度もエネマグラを動かす。以前は全く感じる事など出来なかったのに、今日は別の生き物になったように、全身が三沢の動作一つ一つに感じている。  綿貫のペニスからはダラダラと透明な愛液が溢れていたが、先ほどのように射精することはない。沸き起こる射精感は、根元を緩く締め付けているリングによって留められ、ずっと射精しているような錯覚を綿貫に与えた。  もう耐えられない。綿貫は快楽の与える責め苦に、あっさりと陥落した。今まで生きていた全ての快楽を集めても、この時間には勝てないくらいであるのに、もっともっと欲しいと、貪欲な体は求めていた。 「気持ち良い?」 「うん、気持ち良い」  甘えるような声で言う。三沢の手で、もっともっと撫で回され、肉欲に溺れたい。そう思ったが、三沢はゆっくりとエネマグラを抜いてしまった。 「何で……もっと……ぉ」 「こんなにグズグズになっちゃって、可愛い。素直なあおちゃんは、最高にエロいね。入れて欲しいの?」 「うん。もっといじって……」 「じゃあ、ちゃんと答えて。初めてはいつだったの? 相手は誰?」  三沢がゆっくりと指を後孔に入れてくると、入り口周辺を(なぶ)ってきた。もっと奥まで、先ほど、与えられた快楽をもっと欲しい。もどかしくて、三沢の指を奥へと誘うように、ぎゅっと後孔を締め付けた。     

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