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綿貫碧(わたぬき あおい)4-10
「そんなに締め付けても駄目。ほら、言って」
言いたくない。綿貫は思ったが、淫蕩な体は、耐えられないと訴えている。内ももはピクリ、ピクリと切なげに揺れ、疼く体を満たして欲しいと泣いていた。
「十二の時に……三人の男にレイプされました」
「三人? 誰、それ」
「施設の年上の子」
「バイトを紹介してくれる予定の?」
「そう」
「ごめんね、聞いちゃって。怖かったね。大丈夫。そいつらは、あおちゃんが受けた苦しみの何倍もの苦しみ、今頃味わってるよ」
どういうことかと思ったが、綿貫が聞く前に指が引き抜かれ、再度エネマグラがぐいっと挿入された。
「あっ! いい……!」
再度襲ってくる快楽に、秘肉がビクビクと震え悦んだ。
「あー、あおちゃんのアナル、凄いヒクヒクしてるね」
「いっ、あぁあぁっ!」
エネマグラの入っている後孔に、三沢は指を突き入れてきた。急に増えた体積に、肉穴は歓喜して、痙攣をした。
「あぁ、凄い痙攣してる。これなら、もう動かさなくても大丈夫だね」
そう言って指を引き抜いた三沢は、綿貫の体を横向きに寝かせると、膝を曲げさせ、楽な体勢にしてくれた。
そして腹に手をまわして、ぎゅっと抱きしめてくれる。背中を包む体温に安堵して目を瞑った。
「何で……中で勝手に動いてる」
綿貫は勝手に肉壁の中を動き回るエネマグラに、悦びと恐れを抱きながら、ビクビクと肢体を震わせた。
「凄いねー、気持ち良いねー。これはね、あおちゃんが気持ち良くなると、あおちゃんのお尻の中が痙攣するからね、それに応じて動くんだ。あおちゃんが、やらしければやらしいほど、沢山動くよ」
「うん……」
「じゃあ、次は誰?」
「学校の先生……」
「中学校の? 名前は?」
「社会の鈴木先生。準備室で、襲われた。孤児だからって誰も信じてくれなくて……放課後、何回も犯された」
荒い息の下から吐き出す名前に、吐き気がするが、三沢がそっと首を舐め、腹を撫でてくれたのですっと楽になった。
「次もあるの?」
何故こんな事を聞いてくるのだろうと思ったが、名前を一つずつ吐き出すごとに、体が軽くなっていく気がした。
頭がおかしくなっている今だからこそ、言える話だ。普段なら決して言えないであろう。快楽に身を浸し、三沢の力強い腕に抱きしめられていることに、現実感がないのだ。
「車に引きずり込まれて……名前わからない。気持ち悪かった……」
「それは、あとでちゃんと聞くね」
「うん。あとは、学校の先輩と、施設の別の子と……もうやだ」
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