68 / 133

綿貫碧(わたぬき あおい)4-11

「そうだね。ごめんね。嫉妬しちゃったんだ。でも、全部辛い思い出だったね。大丈夫。全員、地獄に落として上げる。あおちゃんはもう、気持ちが良いことだけでいいよ」  また適当なことを言っていると思いながら、三沢の言う通りに、肉穴を抉る陰具に集中をした。  三沢の手が乳首をぎゅっと握った。コリコリと捏ねくり回したり、指の腹でそっと触れたりしてくる。乳首への刺激なのに、何故かペニスへその感覚が下りてくる。しどしとに濡れたペニスは、さらにドクドクと脈打ち戦慄(わなな)いた。  開放して思いっきり射精たいと言う思いと同時に、甘い苦しみが気持ちいいと思った。被虐的な悦びが綿貫を犯していく。 「キス、して……ねぇ」  キスをねだって顔を上に向けると、覆い被さるようにキスをくれた。先ほどと同じように、深いキスだ。  乳首を(なぶ)りながら、口腔を犯され、体はグズグズに溶けていった。これ以上ないほどに幸福であった。今日だけの快楽なのかもしれないが、それでも良かった。 「あ、だめ、だめ、何か来る、おかし! あっ、あっ、ぁっ……あ――!」  三沢から逃げるように唇を離すと、毛穴全てが犯されるような、体がバラバラになるような快楽が沸き起こってくる。今まで味わっていたものとは全く別であった。  ガクガクと全身が小刻みに痙攣し始める。特に下半身の痙攣は凄まじい。口から漏れ出る喘ぎ声は止まらず、何が起こっているかわからぬまま、何度も何度も深い絶頂に襲われた。どれくらい続いたか分からず、いつの間にか仰向けにされぎゅっと抱きしめてきた三沢に、縋り付くように抱きついた。 「溺れる……落ちる、落ちる!」  三沢が嬉しそうに笑った気がした。何故だろうか。三沢は綿貫の後孔からエネマグラを引き抜くと、まだビクリビクリと震える綿貫の頬を叩いた。 「凄い、いっぱいメスイキしたね。大丈夫?」 「あ、三沢さん……俺、これ」  焦点が合わぬ目で、どう答えていいか分からず、三沢の肩に顔を擦りつけた。 「どうする? もっと気持ち良くして上げられるよ」  もっと気持ち良い? そんなのは無理だ。よがり死んでしまう。そう思ったが、三沢はズボンの前をはだけさせ、いきり立った肉杭を綿貫の会陰にぐっと押しつけてきた。  三沢の大きく硬い強張りが綿貫のアナルを犯そうとしている。考えただけで絶頂を迎えることが出来そうだ。それにあらがえるわけはなかった。 「入れて」 「欲しい?」 「うん。お尻に、三沢さんの硬くて大きいの、入れて」 「おちんちん欲しい?」」 「欲しい。三沢さんのおちんちん、欲しいよ。お尻に欲しい」 「あんなにいっぱい、お尻でメスイキしちゃったもんね。お尻、いっぱい虐めてしてほしい?」 「うん。虐めて。擦って……奥まで突いて」 「じゃあ、言わないと」 「何を……」          

ともだちにシェアしよう!