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綿貫碧(わたぬき あおい)4-17

「痛かった?」 「少しだけ」 「今度は違うところに空けてあげたいな」 「違うところ? どこですか?」  三沢はニコニコ笑いながら、綿貫の乳首を服の上から握ってきたが、陥没しているために上手く握れなかったようだ。 「ほら、これ、ピアス着けたらちゃんと立つのに。それに、ピアスで虐められたら、多分、気持ち良いよね」 「つけません」  綿貫はきっぱりと言い切ると、布団を指した。 「疲れました。寝ても良いですか」 「いいよ。明日は、直接学校に行こう。6時半には起きられる?」 「はい」 「おやすみ」  額にチュッとキスをされるのに、綿貫は顔が緩むのを抑えられないまま、おやすみなさいと返した。  目を瞑るとすぐに眠くなってくる。あ、三万円返してない。申し訳ないことをしたと思いながらも、今日は色々あって、幸せだったけど、凄く疲れた一日だと思った。

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