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綿貫碧(わたぬき あおい)5-6

 三沢の手が、綿貫のペニスをゆるりと掴みながら、片手で綿貫の双丘をぐいっと押し広げた。  後孔に濡れた感触が伝わってくる。ぺちゃぺちゃと言う音が聞こえてきた。三沢はすぐには挿れてはくれず、ゆっくりと嬲《なぶ》るように綿貫をほぐした後、ようやく指を挿入してきた。 「んっ……」  秘肉をグリグリと刺激され、思わず綿貫は声を出す。三沢のペニスを舐めなければと思うのだが、三沢が綿貫を責め立てるたびに喘ぎ声を漏らしてしまう。三沢が激しく指を動かした時に、我慢が出来ずに背中を仰け反らせてしまった。 「やめ、離し……で……る」  出しちゃ駄目だ。出したらいけない。そう思うのだが、三沢が綿貫の敏感な部分を蹂躙していくのに我慢が出来なかった。 「ほんと……はなして……や!」  綿貫が切れ切れの呼吸の下から哀願するが、三沢は構わず秘肉を割っていくと、綿貫の震えているペニスをもう片方の手でかいた。 「イッ……あぁ!」  綿貫は堪らず吐精をすると、三沢の腹の上にぐったりと横たわった。 「あれー、いっちゃったね」  三沢が綿貫の尻を撫でながら言う。 「駄目でしょー、あおちゃん。いっつも言ってるよね。俺は一緒にイクのが好きなの。だからシックスナインするのにさぁ、今日も先にイッちゃったね」 「ご、ごめんなさい」  三沢はゆっくりと綿貫から体を離すと、ベッドに横たわる綿貫の髪の毛を撫でた。 「いい加減、お仕置きしないとね」  綿貫はその言葉に体をビクリと揺らすと、ゴクリと唾を飲み込んだ。 「おいで」  三沢に体を抱えられると、そのままベッドを降ろされ、拘束具の付いている椅子に座らせられた。  三沢はサディストの気がある。激しいプレイや、強い痛みを与えられることはないが、快楽で綿貫を責めるのが好きだった。  激しい快楽に、少しの痛み。それに羞恥と苦痛を感じながらも、綿貫は三沢の手が与える悦楽に酔うしかない。 「痛いかな? 大丈夫だよね」  椅子は足を置く部分に拘束具がついており、足を固定された。三沢が何かスイッチを押すと背もたれは大きく倒れ、足の部分が開き、尻を支えていた部分は下がった。そのため、足は大きく開かされ、後孔は三沢の目の前に晒される。  三沢の目の前に全てを晒され、綿貫は羞恥に目を瞑る。何度されても、こういったことは慣れなかった。 「ごめんなさい。許して……」 「何言ってんの。本当は期待してるくせに」  三沢が綿貫の会陰をぐっと指で押した。それに、綿貫は体を震わせる。 「グシャグシャだね。ここまで濡れてる」          

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