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綿貫碧(わたぬき あおい)7-5
「どうしよっか。ちょっと考えないとね。クイーンはね、輪姦 されるのが普通だけど、あおちゃんは俺のパピーだから、俺が決められる。でも、生半可な事じゃあ、みんな納得しない。みんな、娯楽に飢えてるからね」
三沢はそう言うと、綿貫の体につっと指先を這わせていった。五本の指を開いて、首元から臍の下まで這わせると、今度はそのまま首元まで戻っていく。何度か扇情的な動きで綿貫を煽った後、綿貫の耳のふちを舌先でくすぐっていった。
三沢に触られるのは久しぶりだ。中途半端な心とは裏腹に、すぐに体は反応していった。
「今日は新しいこと、しようね。皆が見てて興奮するようなのがいいかな」
綿貫は三沢の言葉に恐れを抱きはしたが、大丈夫だと自分に言い聞かせる。三沢は綿貫に、少しの痛みは与えども、最終的にはいつも快楽を与えてくれるのだ。
「そんなに不安そうな顔しないで。大丈夫」
三沢は綿貫の額にキスをすると、棚から何かを取り出し持ってきた。
今日は何をするのだろうか。綿貫がベッドに置かれた道具に視線をやると、そこには綿貫の予想もつかないような道具が置かれていた。
「何、これ?」
「あぁ、ちょっと勃っちゃったね。初めてだから勃起していると痛いと思うよ。萎えるまで待とうか」
そう言いながら、三沢は自分の手に何かを吹き付けた。その瞬間、知っている匂いが漂ってきて、それがすぐにアルコールの匂いだと気がつく。
「なにやってるんですか?」
「え? 消毒だけど」
「何で消毒?」
三沢はアルコールで手首まで入念に消毒をすると、ベッドに置かれている袋を綿貫に見せてきた。
「ばい菌が入ったら大変だからね」
嫌な予感しかしない。綿貫は猛っていた体が冷めていくのを感じた。
「だから! 何ですか、それ」
「あおちゃんのおちんちんに入れるんだよ」
「は? 何を? どこに?」
「だから。あおちゃんのおちんちんに、このチューブ入れるの」
何を言ってるのか、綿貫には全く理解出来なかった。何をどこに入れるのか。全くわからない。
「や、チンコは出したり、入れたりするもんであって、入れられるもんじゃないですよね」
「あおちゃん、おもしろーい。でも、あおちゃんのおちんちんは、出す事はあっても、入れる機会はないよね」
「いや、だからそういう事じゃなくて」
「尿道カテーテルって知らないの?」
「は、え、いや、無理無理無理」
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