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綿貫碧(わたぬき あおい)7-6

 そういうことかと思って、綿貫は首を振った。いくら何でも、それはない。三沢がいくら変態でも、それはないだろう。 「あぁ、よかった。萎えたみたい」  三沢が綿貫のペニスを見て笑った。 「トイレもいかせず、ここにずっと縛り付けるって事?」 「まさか。そんな酷い事しないよ。うん、いや、しようかな。それもいいね」  三沢は鼻歌を歌いながら、綿貫のペニスの先端を洗浄綿で拭き、滅菌済みのゴム手袋を袋から取り出し、手にはめた。  その慎重さが余計に恐怖心を煽り、綿貫は身を強ばらせた。 「痛み止めのローション塗るけど、どうしても我慢出来なかったら言ってね」 「無理無理……」  顔が青ざめていく。あんなものを尿道に入れると考えただけで、金玉が縮み上がった。 「暴れると危ないよ」  ペニスを垂直に立たされ、綿貫は暴れさせていた下半身をじっとさせた。じっとしていられないと思ったが、三沢の言うとおり、暴れる方が危険だろう。不本意ながらも従うしかない。  三沢が尿道口をぐいっと開いた。尿道を開くように(なぶ)られるのは何度もされており慣れていたので、まだ痛みはない。  綿貫は目を瞑る。柔らかなチューブの感触がしたが、それが尿道に突き立てられた瞬間、まるで灼熱を突きたてられたような痛みを感じた。 「いたっ!」  ゆっくりカテーテルが入ってくる。何故三沢がこんな事をするのかわからない。目尻に涙を浮かべると、三沢がそれを唇で吸い取ってくれた。 「何でこんなこと、するの?」 「初めてだから痛いよね。でもね、これ、慣れると凄く気持ち良くなれるんだよ。前立腺を直接(いじ)って上げられるの。徐々に慣らしていこうね」  三沢はそう言って、慎重にカテーテルを沈めていった。 「怖い。無理」 「一応ね、ちゃんと習ったんだよ。看護資格は無いけどね」 「あ、や、うそ、うそ」  ジョボジョボという音がして、綿貫は視線を足の間にやった。そこには尿瓶の入口にチューブの先端をいれている三沢がいた。 「それ、もしかして……」 「凄い量。我慢してたら、膀胱炎になっちゃうよ」  当たり前だが、尿道カテーテルを突っ込まれたので、意識せずとも小便が出てくるのだろう。その屈辱にぎゅっと両膝を擦りつけた。 「やだ。抜いて。もう、やだ……」  涙をぶわっと溢れさせると、三沢が綿貫の唇にキスをしてきた。 「その顔、ぐっとくる。もう、我慢出来ない」 「やめてください」  この体勢で何かをしようとしているのかと綿貫は身を縮こまらせると、三沢は頭を優しく撫でてきた。 「大丈夫。冗談だよ。この状態で勃起したら痛いから触らないよ。今日は慣らすだけ」 「こんなの絶対気持ち良くなんてない! 痛いだけだ!」          

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