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綿貫碧(わたぬき あおい)8-12

「あ、そうだ。じゃあこうしよう。アオちゃんの中に、何個ローターが入っているか観客に当てて貰っちゃおう。誰か当たったらイカせて上げる。答えられるのは三人だよー」  何を言っているのだ。悪乗りしすぎている。いい加減にしろと思ったが、三沢は声を弾ませて続けた。 「えーと、そうだな。同じ一年生同士ってことで、りゅうちゃん、どうぞー」  りゅうちゃんと呼ばれた男はぶっきらぼうに答えた。 「そんなの分かるわけないですよ」 「はい、ブー。一回無駄にしちゃったね。じゃあ、もう一人の一年生の子猫ちゃん、どうぞ」 「さ、三個」  甲野が答えた。外れだ。それに綿貫は、落胆する。もっとも、誰も当たらないだろう。一体誰が、アナルにこれだけの数のローターが入っていると思うのか。 「ブッブー。じゃあ、飼い主君、どうぞー」 「6個」 「ピンポーン。凄いね。よく分かったね」 「何となくね」  綿貫は安堵する。それにしても、小湊という男も、良い趣味だ。よく当てた物だと、半分呆れた。  体にかかっていた布が取り外された。綿貫は、甲野に見られる羞恥に、体を震わせる。  口笛や(はや)し立てる声が響いた。平気だと思っていたが、やはり屈辱には変わらない。 「じゃあ、抜きまーす。まず、ひとーつ」  三沢が綿貫のアナルから出ているコードを持って、ゆっくりとローターを抜いた。 「ひッ……」  ゆっくりと引き抜かれたせいで、内部がゴリっと擦られる。堪らず、綿貫が体をビクリとさせると、三沢が綿貫の背中を撫でてくれた。それに少しだけ安心する。 「2こめー」  三沢が再度コードを持って引き抜くと、圧迫感が一気に減る。それに綿貫は更に安堵した。 「あー、一緒に出てきちゃったね。戻さないとね」  しかし、三沢は残酷な言葉を口にした。 「いや、やめて、駄目!」  綿貫の拒絶を聞く事なく、三沢がゆっくりと綿貫のアナルにローターを入れていく。綿貫は体を強ばらせてその感覚に耐えたが、三沢が綿貫の内部でローターをぐっと前立腺に押しつけてきたため、綿貫は絶頂を迎えながら、体をビクリ、ビクリと脈打たせた。 「ン……ふっ……うっ」 「あーあ、イッちゃったの? こらえ性がないな。それとも、皆に見られて興奮しちゃった?」  甲野が見ているのだろう。羞恥が襲ってきたが、それ以上に苦しみが勝っていた。イキたい。射精がしたい。媚びるような声で綿貫は懇願をした。 「もうや……前、抜いてぇ……」  三沢は綿貫の臀部にちゅっとキスをすると、今度はローターを一気に抜いた。 「あぁ……っ!」  今度は擦られる刺激に、体が悲鳴を上げた。今は少しの刺激でも、絶頂を迎えてしまうだろうに、こんな刺激は耐えられない。 「またイッちゃったの? 本当に悪い子だな。今、お仕置き中なのに何感じちゃってんの?」          

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