123 / 133

綿貫碧(わたぬき あおい)8-13

 残りのローターを全て抜かれると、綿貫の腰がビクビクと震えた。だらしなく開いた口を閉じる事など出来ず、何度も襲ってくるドライオーガズムの波に身を任せていた。 「じゃあ、これ、抜いて上げるね」  三沢が綿貫のペニスに手を伸ばしてきたので、綿貫は何度もガクガクと頷いた。三沢が綿貫のペニスを撫でながら、ブジーをゆっくりと抜いていく。  ブジーを追いかけるように、快楽が外へ押し出されていく。ブジーが擦っていくのに、更に快楽に犯されていった。 「いっ、イク! イク!」  綿貫が叫ぶと、三沢が手を止めて、綿貫の耳元で囁いた。 「駄目だよ。イク時は何て言うの?」  甲野に聞かれたくない。メスに堕ちた自分を見られたくないのだと思いながらも、我慢出来ずに、涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら、哀願をした。 「イカせてください。俺のだらしないオチンポから、やらしい汁、出させてください!」 「ちゃんと言えたね。ご褒美」  三沢が一気にブジーを抜くと、綿貫は動かない体を、それでも狂おしく身悶えさせ、先端から激しく愛液をまき散らした。 「ひぃ……ぃ……あ――!」  絶頂が止まらない。次から次へと精液が飛び散った。甲野に見られていると思うと、見られたくないと思う気持ちと裏腹に、何故か更に興奮をした。 「皆見てる前でイッちゃったの? 気持ち良かった?」  綿貫は答えなかった。いや、もう何も口にする事が出来ないほどに虚脱していた。荒い息を繰り返し吐き出すと、そっと目を閉じる。 「まだ終わりじゃないよ」  三沢はそう言うと、綿貫の後孔に指を入れ、中で激しく動かした。ローターとは違う、繊細でありながら生々しい感触は、的確に綿貫の快楽をえぐっていった。高く掲げられた綿貫の尻が震える。口からは涎が落ちた。 「もうおっきしちゃったね」  三沢は綿貫のペニスを片手で支えると、先ほど抜いたばかりのブジーを、再度綿貫の尿道にゆっくりと沈めていった。 「いや、いやっ、もういや。お願いです。止めてください。もう、逃げませんから!」 「信じられるわけないでしょ。口ではいくらでも言えるからねー。体に叩き込まないと。あ、でも、これ癖になっちゃったりして。して欲しくてわざと逃げたりしちゃったらどうしよ」  楽しそうに言いながら、三沢はズグズグと綿貫の尖りにブジーを入れていった。これはショーで、三沢はわざと派手な演出と、綿貫を罵る言葉で場を盛り上げているのはわかったが、それでも辛い事には変わりは無かった。 「いやぁ……っ! ひっ、ひっ」    苦しい。しかし、それ以上に快楽に串刺しにされ、逃れられない。気持ちが良すぎて、知らず腰を揺らした。          

ともだちにシェアしよう!