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第10話
階下に降りると颯と良く似た人。この人がアメリアさん。颯の母親だ。出会った頃から変わらない可憐な少女のような人
「いらっしゃい焔くん。今日も綺麗ね」
颯とは違いいつも朗らかに笑っていて柔らかい声で話しかけてくれる人
「こんばんは。お邪魔してます」
「今日は母が夕飯準備して仕事に行っているので帰ります。」
「ねぇ。母さん。いくつかおかず積めてくれる?僕も焔の家で食べたい」
「えぇ。構わないわよ。父さんも直ぐに戻るし」
「泊まって来ていい?」
「焔くんのところがよければね。昌子さんに連絡してみるわ」
その場でアメリアさんは俺の母親に連絡をいれた。
「昌子さんからOKが出たわ。大二郎さんには連絡しておくそうよ。」
「ありがとう。母さん。焔。先に帰っていてください。後で行きますので鍵開けておいてくれますね?」
この親子は結構強引だ。俺に断る術はない。仕方なく頷き先に帰宅した
そのまま浴室に向かい風呂をためながらシャワーを浴びた…
「颯…どういうつもり?」
フラれたばかりなのに他の男の家に泊まりに来るなんて…どういうこと…わからない…
「颯…颯…」
颯を思えばやはりあの日の光景が思い出されて俺の中心部は猛る…
颯を抱くあいつの姿を俺にして自身を慰める
一度じゃ収まらない…二度、三度と欲を吐き出して少し熱めの風呂に浸かる
風呂から上がりタオルだけ巻いてリビングに行くと勝手知ったる様子で夕飯の準備をしている颯がいた
「勝手に上がらせてもらいましたよ。…焔…お前は…相変わらずですね…服ぐらい着てきなさい」
「俺んちなんだからいいじゃねぇか」
「まぁ。そうですけど」
そう言いながら俺の元にゆっくり歩いてきて目前で立ち止まる。するとそっと俺の胸板を撫でた
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