「今日何かしたいことある？」 「ん～…今日はのんびりしたいですね。」 「んじゃDVDでも見る？お前好きなやつ続き出てたし」 「そうですか。では借りに行って少し買い物して一緒にみましょうか？」 「そうだな。取り敢えず朝飯食おっか」 「はい」 「おはよう！颯くん、焔」 「昌子さん。朝からお騒がせしてすみません」 「いいのよ！頼さん元気そうで良かったわ」 「大二郎さんは？」 「朝のジョギング行ったわ。そろそろ戻るんじゃないかしら？」 父が戻り食事を供にして片付けをしていたらアメリアさんがきた 「母さん？父さんもうもどったの？」 「えぇ。さっきね。…良かった。颯。顔色良くなったね」 「あぁ。焔が側にいてくれたからね」 「ふふっ…良かった。今日は帰ってくる？」 「うん。戻るよ。焔と一緒にね」 「わかった。待ってるわね」 「これから焔と少し出てくるから」 「うん。いってらっしゃい」 「なぁ。颯」 「何ですか？」 「まだ時間あるのに何で出るの？」 「…母さんはとても…勘がいいので…また…泣いてしまいそうでした…」 「そう。まだ店開いてないし…あ！あそこのカフェなら開いてるね。そこで時間潰してから行こうか」 「はい」 二人で並んで歩く。終始無言だった。そっと颯を見るとたどこかまだ憂いを帯びていて胸が苦しくて…朝は毅然としていたけれどやはりあいつを思う心はそう簡単にはなくならない…それを証拠に今日も俺と過ごすことを選んでる。 「何ですか？焔」 「いや。相変わらず美人だなぁって思ってね」 「それは男に使う言葉ではないですけど？」 「その言葉がお前にはぴったりだし。」 「はいはい…」 「ふふ…颯…可愛い」 「は？」 「何でもないよ。ほらここ。ここね、父さんの馴染みの店なんだけどお前の好きそうな紅茶とケーキがあるんだ。入ろ」 「はい」 「いらっしゃいま…おーおはよー焔」 「おはよ」 「隣は…颯か。久しぶりだな」 「え？会ったことあったっけ？」 「あぁ。お前らがまだ幼稚園の時だったか。会ったことある。お前の家に遊びにいったときね。相変わらず美人だな。」 そういうとおじさんはぐしゃぐしゃと颯の頭を撫でた 「…何するんですか！思い出しましたよ…祝詞さんです。」 「おう！思い出したか！あっはっはっ！！変わらんなぁ。あのときもそうやって俺のこと睨んできたな」 「煩いです」 「颯。まぁ落ち着け。甘いものでも食べよ。」 「おすすめでいいか？」 「お願いします」 「まさか会ったことあったなんてな。俺忘れてたし」 「あのときは焔の家ではなく焔の家から出てきたところでお会いしたのです。あのときも女の子と間違われて。たまたますぐに出てきた大二郎さんが説明してくれて。あの時も今みたいにぐしゃぐしゃと撫でられたんです」 「そうだったんだ」 「はい、あの人がケーキを作るのですか？」 「うん。凄く美味しいよ。昨日のとことまた少し違う感じ。」