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第62話
それぞれ帰宅して夜の準備をする。そういえば今日は父も母も旅行だった…。
毎年恒例の結婚記念日のお祝い。小学校…嫌…中学2年までは祖母のところに預けられていたが受験も控えた三年からは颯のとこで過ごしていた。
「颯。今日うちの親毎年恒例のやつだったわ。俺がそっち行く」
「…二人きりで過ごしたいので俺が行きます。母にはもう話してあるのでこれから出ます」
…二人きり?今日それは俺がまずい…
落ち込み涙目の颯に上目使いでみられたら?
でも颯は決めたら覆さない…
「わかった」
…もう一度…風呂行ってくるか…
そして、溜まった欲を吐き出してそのまま出ると…
「また焔は…そんな格好で…」
今日は誰もいないからとタオルも巻かずそのまま出たから全部さらけ出してる…
「早かったな。わりぃ。」
「…」
中心部に視線を感じる…
「…でか…」
「は?」
小さく呟いて颯が側にきた。そしてまさかの行動に出る
ふに…
「おぃ…やめろよ…」
尚も無言で面白そうに触る…そんなんされたら…
「ちょ…ほんとやめて」
「…これ。どこまで成長します?」
「は?知らねぇよ。離せ…っ…くっ…」
「そんな格好してる焔が悪いんですよ。自分のと違うから触りたくなるでしょ」
「ならねぇよ…離せって…っ…」
驚きと颯に触られたという喜び。色んな感情が入り交じりどうにかなりそうだ
「焔…」
「何だよ…頼むから離してくれ…男だからさ。反応しちまうから。な?」
「じゃあ俺も見せたらいいです?」
「そういう問題じゃねぇ…んん…」
「…すごい…少しずつ固くなってきました」
「そんな嬉しそうにすんな。バカ。離せって…」
「すごい…色気ですね…焔…」
ごくりと颯が喉をならす
「ちょ…も…やめろ…って…」
「とかいいながら…喜んでますよ?焔のここは…それに…嫌ならもっと拒否しないと…」
「…っ…ばっか…お前相手にできるかよ…頼むから…離せ…」
「…溜まってます?泊まり賃です。このままやらせて」
「お前…何考えてんの…こんな…ん…」
無理矢理剥がせばいいのだ。それはわかってるけど好きなやつにさわられてそれができるか?できねぇよ…このまま流されるか?だめだろ?葛藤しながらも気持ちとは裏腹に硬度を増していくのがわかる…
「颯…っ…ほんと…やめ…」
「焔…っ…」
暖かなものが唇に触れた
颯の柔らかい唇だった…
「焔…流されて…」
「んん…」
颯のやつ…舌までいれてきやがった…しかもうまいし…あいつに教え込まれた?
「ん…」
「焔…綺麗」
「颯…やめろって…」
「いやですか?」
「っ…頼むから…自棄にならないで…お願い…」
「…」
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