翌朝 いつもと変わらない俺たちの関係。 学校でもこれまでと変わりなく過ごした その放課後のこと 「あの！！満留くん」 知らない奴に声をかけられた。颯は今日は生徒会で遅くなることは事前に聞いていた。今日は生徒会役員に颯のことをお願いしていた。 「…お前誰？」 「えと…吉仲です。隣のクラスの」 「吉仲？ごめん。わからん」 「そうですよね！！そうだと思います…あの…僕…えと…あなたのことが好きです。お友だちからお願いできませんか？」 「悪いがそれには答えられない。俺は好きな人がいるから」 「三葉くん…ですよね？」 「…」 「知ってます。あなたが…彼を好きなこと…」 「だったらわかってくれるよな？」 「颯くんに聞きました。貴方とは幼馴染み以上にはならないと。」 「は？」 「あなたに告白することを了承を得にいったんです。彼と貴方はお付き合いしていると思っていたから…でも…彼は表情１つ変えずにそう言った。だから…貴方を下さいと頭を下げてきました」 「俺はものじゃねぇぞ」 「ごめんなさい。わかってます。だけど…苦しくないですか？」 「苦しくないといえば嘘になるが俺はあいつの側にいられることが幸せだから。だから。悪いけど…」 そのときだった。 「焔。」 ここにはいないはずの颯が顔を出した 「颯？生徒会は？」 「これから備品を取りに行くところです」 「手伝う？」 「いいえ。必要ないです。ところで焔。彼の想いに答えてはどうです？ね？貴方たちはとてもお似合いです。ふふっ…焔にとうとう恋人ができました。よかった。じゃあ。仲良くしてください。焔のこと宜しくお願いしますね。凪くん」 そういうと吉仲を俺の胸に押し付けて俺の腕を回させた。 「ちょ。颯」 「俺のお墨付きです。凪くんはすごく良い子ですよ。別れたりしたら許しませんから」 「付き合ってねぇし。今断ったとこだし」 「断る？何を言っているのです。だめです。ここで付き合うと宣言してください」 「お前。俺の気持ち知っててそう言ってんの？」 「何のことです？」 「俺はお前がっ…！」 颯が俺の口を両手で塞ぐそのまま 「お願いだから彼とお付き合いして。お願い」 「お前…ずるい…」 俺がそう言われたら断れないことをお前は知ってるから 「わかった…ただし友人としてだからな」 「まぁ。いいでしょう。ではまた明日。あ！明日からは迎え要りませんから凪くんをお迎えに行ってあげてください。俺は…」 「おーい。三葉」 「あぁ。すいません。今いきます」 「満留？吉仲もどした？あ。明日から俺が三葉の迎え行くことにしたから安心しなよ。」 「俺たち付き合うことになったんです」 「は？」 「ね？澪架」 「うん。今告白してOK貰ったんだ。」 光藤 澪架(みつふじ れいか)同じクラスの奴で席が颯の前。去年からクラスが一緒になって同じ生徒会になってから更に颯と距離が近くなっていた 光藤は爽やかなスポーツマンで部活では一年の頃からレギュラーを勤め今は部長。もうすぐ引退になるがスポーツ推薦で大学は行くらしいことを聞いている 「お前…」 あまりに突然のことで言葉がでない。 雪割ににフラれて二日でこいつと付き合う？これまでの颯からは想像もつかなくて混乱した。 「そういうことですのでお互い幸せになりましょうね。澪架いきましょうか」 「うん」 颯が光藤の腕に絡み付き体を寄せた。颯の肩を抱いた光藤が颯の頬にキスをする。颯が照れているのがわかる…。 「あの…満留くん」 「あ。わりー送るわ」 「はい」