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第86話

翌日学校に行くとクラスメイトたちが寄ってきてくれた 「おはよー満留。もう大丈夫なのか?」 「大丈夫。今日病院に行ってから来たんだけどどこも悪くないみたい。なんだったんだろうね」 「…何か…雰囲気変わった」 「あぁ。ずっと寝てて筋肉落ちたから?わかんないけど」 「ちがくて…うーん…何て言ったらいいか…」 「変な滋野。ふふふ」 「っ…」 「ん?どした?」 「…いや…」 「おはようございます。…満留くん」 「あ!颯!はよぉ。」 「え?」 「何?滋野」 「どういうこと?」 「何が?」 「滋野。少しいいですか?」 「いいけど…」 「いってらっしゃい」 二人は仲良しなんだなぁ。恋人?そう言えば… 「満留」 「おはよー。光藤」 「颯と何かあった?」 「え?何もないよ?なんで?」 「颯がよそよそしいから」 「あぁ…俺ねもう二学期も終わるのに颯のこと知らなかったから。心配して様子見に来てくれたのにね…」 「は?どういうことだ?」 「え?」 「お前ら幼馴染みだし家隣じゃん」 「そうなんだ。隣に住んでるんだね。同じ名字だからそうなのかな?っては思ってたけど同い年の子いるなんて知らなかった。最近なのか?こっち来たの」 「ふざけてる?」 「え?何が?」 「…どういうことだ?何が起こってる?」 「澪架」 「あ!八重!久し振り!会いたかったよぉ!」 「焔くん…おはよ。あの…体調大丈夫?」 「うん。大丈夫だよ。今日も可愛いね」 「焔くん?」 八重はいつ見ても可愛い。小柄な八重の頭を撫でる 「ふふ…可愛い」 頬を染める八重が可愛い 「おい。満留」 「ん?」 「お前…正気か?」 「何なの?俺は普通だよ?」 「…焔くん…」 「ん?」 「あの…少し僕と抜け出しませんか?」 「もうすぐ先生来ちゃうよ?だから…んー…あ!放課後一緒に帰ろ!久しぶりに八重ん家行きたい」 「え!?うん!いいよ!」 「おい!八重」 「…何が起こってるかわかんないけど…チャンスでしょ。んじゃ…焔くん…またね」 八重がぎゅっと抱きついてきた。光藤に言ってたチャンスでしょって言葉の意味もそれを聞いた光藤の困惑した表情の意味もわからないけれど。八重を抱き締めて髪に唇を寄せ囁く 「ふふ…可愛い。大好きだよ」 「僕も。大好き」 八重は俺の恋人。ずっとずっと…いつからだったかな?長すぎて忘れたけど…好きだった人。光藤とは幼馴染み。光藤と付き合ってると思ってたけど八重は俺のことが好きだったんだって。嬉しかったなぁ…告白されたとき… 放課後を楽しみに遅れてしまった授業内容をみんなに教えてもらいながら一日を過ごした

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