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第90話

颯side 放課後担任に呼ばれた焔を呼びに凪くんがやって来た 「焔くんは?」 「職員室にいってる」 「そっか…ねぇ。颯くん」 「何?」 「ごめんね?焔くん君のこと忘れちゃってるみたいだね。どうしたのかな?わかんないけど俺はこれチャンスだなって思ってる。君へ向けてた全力の愛情が俺に移ったってことだよね。…嬉しい…これで…全てが俺の手に入る…颯くんは気付くのが遅かったね。焔くんは俺が幸せにするから君も幸せになってね」 「八重。ごめんね!お待たせ。颯とお話ししてたの?」 名前を呼ばれるのはもう俺じゃない…凪くんの方なのだ… 「うん。ねぇ…焔くん…」 凪くんが焔にすり寄って腕を絡ませ手を繋ぎ上目使いに焔を見つめる。それができるのも凪くんの方…そしてそれをみた焔は嬉しそうに笑って俺の目の前で凪くんにキスをした… 「ちょっとぉ…颯くんの目の前で…」 「あ。ごめんね!あまりにも可愛くてつい…可愛いのが悪いの!ねぇ。颯。皆には内緒にしててね?」 「うん」 「ありがとう。帰ろう。八重。あ!颯くん帰りは一人?大丈夫?綺麗だから心配だなぁ…うーん…あ!八重俺忘れ物取りに行くから…うちに来る?母さんも父さんも今日からお仕事で帰り遅いし。帰りは俺送るから!ね?そしたら颯くんも次いでに送れるし」 焔は俺を忘れても優しいのですね。俺を心配してくれるのだから…でも…俺は次いでになった。これまで誰よりも優先されていたけどそれも凪くんの特権になった。 「もー。優しいんだから。いいよ。ついてく」 「うん!じゃあ帰ろう!颯」 「…大丈夫だよ。俺は…だから二人で帰って」 「だぁめ!ほら行こう」 無理矢理に手を引かれ結局一緒に帰ることになった。 二人のいちゃいちゃを見せつけられる苦痛…これをいつも…何年も…焔は感じていたのだ… 「颯。大丈夫?」 「あ…うん。大丈夫…」 泣きそうになってると気づいてくれた焔が俺の元に来た。 「どっか悪い?アメリアさんいるかな…ごめん!八重。」 凪くんの手を振り解き持っていた荷物を預けて俺を横抱きにする焔。胸が高鳴った。 「倒れちゃいそうだからそのまま帰るよ。八重。荷物持ってくれる?」 「あ…うん…」 「後でいっぱい抱っこするから許して?浮気じゃないよ?」 「うん!」 「ふふ…じゃあ行こっか」 家につくのはあっという間だった。そっと玄関の前に下ろされた 「大丈夫?…ん~…ごめん。部屋まで送るね。八重少しここで待っててくれる?」 「わかった」 凪くんを置いて家に入ると母が出迎えてくれる 「焔くん。もう具合はいいの?」 「はい。ご心配お掛けしました」 「颯のこと送ってくれたの?」 「はい。具合悪そうだったので。部屋に運びますね」 「ありがとう」 俺の部屋のベッドに俺を座らせて着替えを出してくれる 「ありがとう」 「…」 「どうしました?」 「…何で…俺…颯の部屋知ってるんだろう…着替えの場所も…おかしいな…颯と出会ったのは昨日なのにね。変なの…」 「…」 「颯?泣いてるの?」 「…ごめんなさい…なんでもな…」 「ないわけないだろ?話せよ」 「焔?」 「何なんだよ…」 「何でもないですよ。ほら。凪くんが待ってます…もう行って…」 「でも…」 一瞬の出来事だった。焔が俺を抱き締めてそのまま押し倒していた 「…焔?」 「…っ…あ…ごめ…ごめん…ごめん!」 そっと俺に口付ける 「あぁ!!俺は何やってんだろ!ごめん!」 「あ…いや…大丈夫だけど…」 「ごめんね!行くね。お大事にね」

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