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第103話
「もしもし」
食事を終えた頃電話が鳴った
「え?急にそういうのやめてよ。…ん~…聞いては見るけど…」
颯が不満そうに言葉を紡いでる。何かあったのかな?
颯の顔を見てたら目があった。何事かと思って首をかしげると颯がため息をつく
「あの…焔。」
「ん?」
「両親が出先で旅行パンフレット見付けてこれから行くみたい。明日には帰ってくるんだけど…はぁ?何?わかった。待って…ごめん。焔。父が代わって欲しいって」
相手は頼さんだったのか…
「もしもし」
『もしもーし!焔くん』
「どうしたんですか?」
『あのね。買い物に出ていたのだけれど途中で行きたいとこみつけたからこれからいくんだけど颯くんのことお願いしてもいい?』
「え?」
『うちに泊まるか…焔くんとこに連れてくか…お願い!俺連休とれることなくて今回が久しぶりの連休でアメリアに何もしてあげられてないからどうしても…連れてってあげたくて…ごめん!』
「わかりました。うちの親にも連絡しておきます」
『ありがとう!!お土産買ってくるね』
「いえ。いらないですよぉ。楽しんで下さいね!」
『ありがとう』
「颯に代わりますね」
颯に電話を返すと少し話して切ったみたい
「すいません。焔。俺は一人でも平気なので自宅に戻っても大丈夫です」
「だめです。颯は綺麗だから何があるかわからない。一人でいないで」
「…あなたは…やっぱり同じことを言うのですね。全く…過保護です」
「だって…二人きりで過ごせるってことでしょ?ずっとくっついていられるじゃない」
「お前は…本当に…もう…」
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