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第112話
「焔。颯くんを大切にしなさいね」
「うん!」
「私も嬉しい…貴方たちがパートナーになれて」
「あぁ!!颯!」
「はい?」
「おれと付き合ってください!っていってなかった!!」
「そうでしたねぇ。じゃあ…焔…俺と付き合ってください」
「はい!!」
「ふふふ…」
「焔。そろそろ部屋で休む?あんた一応病人なんだし」
「颯とまだ、一緒にいる!」
「顔色も良さそうだし…私買い物行ってくるわね。部屋に行くでしょ?」
「うん。行く」
「…颯くんに無理させないように」
「わ…!!わかってる!!今日は…ゆっくり過ごすの」
「はいはい。じゃあここそのままでいいからあがったら」
「ありがと」
母に片付けを任せて颯の手を引き自室に連れ込む。
「好き…」
抱き締め耳元で低い声でささやくとまたぼんっ!と赤くなった
「こっちの声が好き?颯…」
「焔だからです…」
「嬉しいこと…言ってくれるんだな…」
「焔っ!ちょ…心臓に悪い…いい声過ぎです…」
「やっぱこっちのが好きなんだ?」
「今の貴方も好きです!」
「ほんとぉ?大好き!颯」
「うう…」
「ほんとだ!赤い!」
「焔だからって言ってるでしょ!」
「よかった!どっちの俺も好いてくれてるなら…よかったぁ」
「焔は焔ですから。」
「…押し倒したい…」
「…昌子さんがいるじゃないですか!」
「うん。押し倒したいけど我慢する…だって我慢得意だったはずでしょ?うん!…頑張るぅ…」
本当は触れたくて触れたくて堪らない…颯の奥の奥に行きたくて堪らない…1つになりたくて堪らない…でも…耐えてみる…そしたら何かまた見えるかもしれないから…好きだから…耐えられる
「言ったでしょ?きついことはしないで。」
「きつくないもん!でも…抱き締めてていい?」
「はい」
テレビの前に移動して先に座った俺の足の間に颯に座ってもらって後ろから抱き締める。
時折耳たぶを食んでみたりお腹回りを撫でてみたり首筋やこめかみに口付けたり…すこしの悪戯をしながらくっついていた
「焔…何か当たってます…」
「知ってる。当ててるの…」
「…焔…俺が我慢できそうにないです…ねぇ…ここも触って?」
俺の手を取り中心部へ誘っていく。固くなってしまった颯の中心部を服の上から撫で上げる
「んん…」
「颯…エロい…」
「好きな人に…触られて…冷静でなんていられない…好きなんです…焔のことが…だから…我慢しないで…触って欲しい…」
「颯っ…」
颯の尻に自分のを擦りながら中心部を撫で続ける。
「っ…まだ…服越しなのに…堪らない…」
「…焔…意地悪しないで…直接触ってよ…」
「いいの?母さんいるけど」
「ん…声…我慢するから…だから…お願い…」
「颯が誘ったんだからね!」
結局耐えられなかった俺はひょいと颯を抱えてベッドへ横たえた
「颯っ…颯…」
「んん…」
颯を生まれたままの姿にして全身にキスをした。
「颯…綺麗…」
「焔…」
いつもよりスローな交わり…とてもとても安心できて気持ちよくて…一度で十分な満足感を得られた。これが好きが交わった後の悦びなのだろう…
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