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第118話

颯side 今となっては洸哉さんを思っていたというのが本気だったのかなんてわからなくなってしまってる。 焔を忘れるための…だったら…俺は… 「ううん。違うよ。あの頃の颯は本当に先生のことが好きだった。それはまごうことなき事実だよ。颯はそんな利用するように人を好きにはならない。俺はそう思うよ。もしも切っ掛けが俺だったとしてもでも本気で愛したのは先生だったんだ。颯は人を利用するなんてことできるわけない。自分に嘘つくはずない。そりゃあその頃から俺のこと好きだったのなら嬉しい。けど先生といた颯はそのとき先生に一生懸命だったはずだよ」 「焔…。」 「だから自分を責めないで」 「ありがとう…」 「あーあ!こんなとき記憶があればその時の颯の想い見れるのになぁ…先生どうにかして!!」 「焔…。ありがとう。大好きです ねぇ…先生…俺は焔と生きていくことを決めたんです…もう大切な人を失いたくない…見守ってくださいね…先生…大好きでした…貴方と過ごせたあの日々はきっと俺は一生忘れない…ありがとう…先生…もっとお話ししたかったです。勝手にいなくなるなんて酷いです…俺は…貴方を愛していた…辛いときに側にいられなくてごめんなさい…気付いてあげられなくてごめんなさい…」 一滴頬を伝うもの。それを皮切りにどんどんと溢れだす。あの頃の想い…あぁ…俺は幸せだった…きっと誰よりも幸せだった…その幸せの裏には貴方と焔の苦しみがあるけれど…でもその苦しみはこれから一緒に持っていくから…だから…先生…来世でもまたお会いしましょうね…

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