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第10話

今井が高揚した顔を見せながら、田村の頭を撫でる。 もう争うこともなく、言われるままに今井のソレを田村はしゃぶっていた。 ただ、大きいせいで如何にもこうにもアゴが疲れていた。 それでも田村はイかせようと懸命だった。 ようやく今井がイッた今、田村も躰が熱くなっている。 「…お上手だったよ、田村サン」 酔っているせいなのか人間の本能なのか、田村はもう我慢することなく行為を受け入れる。 このままじゃ嫌だ。お互いの身体が求めているのが分かる。 キスは田村から重ねた。今井は一瞬、驚いたがすぐに舌を絡ませてきた。 もう止められなかった。 「う…っく、いって…え」 「我慢、して。もう少し慣らしてじゃないとキツイから…」 今井の指が田村のナカをかき混ぜる。 チュクチュク、と淫靡な音が聞こえて田村は更に感じる。 段々と痛みがなくなってきた「声」を聞いて、今井は微笑んだ。 「いい声になってきた、ね…そろそろ入れるよ」 ピタッと今井の膨張したソレを股に感じて一瞬田村が青くなる。 「ちょ、おまえのくっそデカイの、入る訳な…」 「残念だけど入れる、よ」 グッと田村の腰を自分に引き寄せて、今井は自身をゆっくりと入れていく。 「ひ…!ツッ!いってぇよ、バカ!」 「もうちょい、色気出しなよ…ッ」 十分に慣らしたはずでも、田村には辛いだけだ。入ってくる痛さと圧迫感が半端ない。 「や…やめ…、頼むから…あっ」 あまりの痛さに田村はうっすら涙を浮かべている。そんな田村の涙を今井はペロリと舐める。 「ごめんね…痛いよね…でももうやめられない」 男として今井の状態から止めることができないのは田村も分かっている。 田村は無意識のうちに今井に抱きつく。 「じゃ…あ、がま…んしてやる…から」 その田村の言葉に今井は驚き、さらに動きを早めた。 「ありがとう…、ねっ」 だんだんと早くなるそのリズムに感情が変化していく。 痛みはいつしか快楽になっていた。 飛びそうになる意識をすんでのところで耐えながら、田村は甘い声を出す。 「ああっ…!あっ、あっ…!ん、あっ」 そんな様子を見ながらも、今井はさらに腰を動かしていく。 「そろそろ、も、イク…!」 「あああッ!!」 一瞬、大きく突いて今井と田村は同時に果てた。

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