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第14話
それからは夕飯の時間になるまで遊んでいた。
ゲームだったりトランプだったり。
そして気がついた。
将は謎解きや頭を使うゲームが得意ということに。
今は夕飯を食べ終えて将は、父親とお風呂に入っている。
「母さん」
「ん?何、柊」
「いい謎解き何かない?」
「そうね…ナンプレとか?あと推理がいいんだったら水平思考ゲームかしら?」
母親は首をかしげて言う。
「…なるほど」
「どうかしたの?」
「いや、将が…」
母親に話すと母親は深く頷いた。
「なるほどね〜」
「それで明日、何か買ってこようかなって」
「いいと思うわ。てか、本当弟溺愛してるわね」
「可愛いから仕方なく無い?」
真顔でそう言うと母親は何とも言えぬ顔で固まった。
「あ、そうだ。今度の休日遊びに行っていい?」
龍二や悟のことは母親には話している。
BLのネタとして。
「いいよー。何?友達に何か言われた?」
「たまには構え、だって」
「あらー、愛されてる〜!」
茶化すな、と母親に言う。
その時丁度父親と将がお風呂から上がってきた。
「なになに?何話してたの?」
まだ拭ききれていない髪で将はリビングまで走ってきた。
「ん?お兄ちゃんは本当に弟君が好きだねーって話だよ」
母親は将が首にかけていたタオルで将の頭を拭く。
「僕だって兄ちゃん大大大好きだよ!」
弟の言葉に照れる、恥ずかしい。
母親に断りを入れて俺は風呂場に向かった。
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