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第15話
風呂から上がればふと思い出した。
「あ、連絡入れんの忘れてた」
携帯を充電器から外してメッセージアプリを開く。
「OK貰った。詳細頼む、と…」
メッセージを送信してまた充電器に繋ぐ。
ベッドに横になりまだ開封すらしてないBL本を読む。
俺の本棚にはたくさんの本がある。
中学の時、母親に頼んだ唯一のお願い。
「1000冊入る本棚買って!」
母親は笑顔で買ってくれた。
1段に奥と手前で2冊入れられるあの本棚。
隠すのには最適だ。
俺としては手前に置いておきたい本が数冊あるが、弟もたまに部屋に遊び来るから我慢している。
この間母親が、「将にもいつか教育しなくては!」と張り切っていた。
それは高校生になってからで頼むぞ、母親!と、俺は願っている。
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