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「あああ…ッ!!」  ゆるゆると下から突き上げられ、体がのけ反ったまま快楽が突き抜ける。 「龍嗣…、そんなにしたら、変に、なっちゃ…う…よぅ…っ」  自らの花芯の根元を押さえ、必死に堪えながらも龍嗣を悦ばせる為に腰を動かし続ける璃音。  はらはら涙を零し上気する顔を見上げると、あまりの健気っぷりに一気に射精感が募る。 「龍嗣……もう…、僕…」 「私も達きそうだ…」 「一緒…が…い…いっ、龍嗣の…、いっぱい…」 「ああ…。  中に出すよ? …いいね?」 「………うんっ。  いっぱい…出して。  龍嗣の、僕の中に全部…っ、注い…で…っ」  行き場の無くなった璃音の手を龍嗣の手が捕らえ、きつく指を絡ませた瞬間、 「はあ…っ、龍嗣いぃっ!!あああああ…っ!!」 「璃、音…っ、くぅ………っ!!は…………あッ、あああああっ!!」  璃音の最奥に龍嗣の熱く滾る精が放たれ、同時に璃音の精が龍嗣の胸元に飛び散った。  その二人が達した様子を目の当たりにし、廊下で固まっていた瑠維もまた、自分で扱く事もないままで精を放っていた。  瑠維は書斎に踏み込もうとしていたのだが、後ろから秘書の弓削(ゆげ)に押さえ込まれ、身動きも取れないまま弟の姿態を見せつけられて達したのだった。  一方、書斎では。  体の中心に燻る熱に気づかぬようにして、後蕾から己の昂りを抜き去ると、半ば意識を失った璃音が後ろに倒れそうになるのを捕らえて龍嗣は自分の胸にもたれさせた。  チノパンのジッパーを上げる。 「龍嗣…?」 「あんまり君が可愛い事を言って煽るから、まだ抱き足りないじゃないか。  責任取れよ?璃音」 「え…?  僕、何も…言ってないよ…?」  何が龍嗣を煽ったのかさえ、璃音には理解出来ずにいる。  まだなまめかしさの残る目元に口づけを落とし、放たれた精が飛び散ったワイシャツごと、璃音を抱き上げた。 「とりあえず、シャワーを浴びようか?  その後は、たっぷり可愛がってあげよう。  勿論、一回や二回では済まさない。  たっぷり啼かせてあげるからね」  そう予告すると、書斎の扉を足で乱暴に開けた。 「瑠…維!!なんで…っ!?」  そこには、秘書の弓削に押さえ込まれた璃音の兄、瑠維の姿があったのだった。  弓削に押さえ込まれ、龍嗣の足元にうずくまる兄は、驚愕と怒りと羞恥がないまぜになった顔をしていた。

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