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瑠維がバスルームに消えたのを確認し、弓削は携帯電話を取り出した。
ベッドの上で存分に璃音を啼かせていた龍嗣は、ヘッドボードに放った携帯電話が控えめに光っているのに気がついた。
シグナルの色は弓削からの着信を示しているが、どうせ瑠維絡みの事だろうと読み、敢えて無視をする。
「ん……ッ、龍嗣…っ?」
璃音の足の付け根に口づけてから、鈴口から蜜を零す花芯に唇を這わせる。
「は………っ、あッ、あッ、あああッ!!」
璃音の四肢が強張り、ばたつく足の下でシーツに波が刻まれ、固く張り詰める昂ぶりは、龍嗣の舌と指が与える濃密な愛撫に、どんどん追い上げられていく。
鈴口を右手の指で広げられ、先を尖らせた舌が這う。
空いた左手は璃音自身を撫で上げ、蜜嚢を握り込んだ。
「あ………ッ、ふ…ぁ…ああ…っ!!」
いつもよりも深く濃い愛撫を施され、股間に埋められた龍嗣の顔を外そうとするが、力を失った手は龍嗣の髪を弱々しく掻き毟る事しか出来ない。
普段、自分もそんなに触れない場所を、音高く吸われるのを見せられ、璃音の内部の熱が温度を増した。
与えられる愛撫に戸惑いながらも反応する璃音は、普段のストイックさが完全に取り払われて情欲に染まっている。
唇を震わせて紅潮した全身にうっすら汗を纏い、とろりと潤んだ瞳が龍嗣を見つめる。
「それ以上したら、龍嗣の口に出しちゃうよ…。
だから、離して…」
「口の中に出せばいいだろう?」
「いッ……、ああッ!!」
一気に根元まで口に含み、龍嗣が璃音を追い上げる。
全身を駆け上がる衝撃に、璃音の体が硬直した。
「あっ、ああっ、はっ、………んっ、ふ……ぅっ!!」
龍嗣の髪を掴み、背中を弓なりに反らして璃音が喘ぐ。
あまりに濃密な責めに堪えられなくなり、意識が飛びそうになる。
「龍嗣ぃ…、まだ…達き…たくない…よぉ…」
腰を捩り、龍嗣の愛撫から逃げようとする璃音。
その細い腰を捕らえ、強く吸い上げ、先走りの蜜で濡れた後孔に指を差し入れた。
「うあッ、アッ、龍嗣っ、そこ、弱いか…ら、あっ」
璃音の一番弱い場所を立て続けに責め、残っている理性を根こそぎ奪った。
蕩けた璃音の後孔に昂ぶりを押し当て、龍嗣が押し入ろうと構えた、その瞬間…。
どごんっ!!
ドアが音高く鳴らされた。
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