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氷室に噛まれた方の蕾を啄み、弓削は璃音を翻弄する。
氷室とは違う細身の男に責められて、身も心も蕩ける。
「い…や………ぁっ」
「可愛い璃音…。
貴方に旦那様が落とせますか?
何一つ性技も知らない無垢な貴方に。
それでも、賭けの期間は私達も我慢しますが、賭けに負けた場合は貴方は私達の誰かのもの…。
誰一人、貴方を傷付けるような真似はしませんが、『愛しい璃音』を手に入れるために、私達は全力で蕩けさせます」
甘く淫らなキスが唇に落とされ、ようやく解放された蕾に薬が塗られた。
「あ………ッ」
それだけで腰が揺れる。
「本当に可愛いですよ、璃音。
乳首を責められただけでこんなに淫らになるなんて、素直で淫らで可愛い…。
旦那様との賭けが、少しスリリングになったでしょう?
でも…」
「……で…も?」
「これはいわば裏の賭け。
旦那様には絶対内緒ですからね?」
息が上がったまま、どうすることも出来ず、弓削の唇には逆らえない。
絶対的なものに支配され、弓削の唇が紡ぐ音と言葉に、「はい」としか言えなかった。
「よろしい。
では、私達との契約も成立ですね。
期限は旦那様との契約期間と同じにしましょう」
璃音の額に、優しいキスが落とされた。
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