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「璃音…、大丈夫か?」  半ば朦朧とする璃音の頬を撫で、龍嗣はゆっくりと体を離した。 「ん……、やぁあ…っ」  後孔から引き抜かれる龍嗣の雄刀が、璃音の一番弱い部分を掠めていく感触に、ふるふると体が震える。 「………璃音?」  気遣う龍嗣が肩を揺するだけで、ピクンと反応してしまう体に、璃音自身が一番戸惑っていた。  背中を浮かせ、息を詰める璃音の額に口づけを落とし、龍嗣はベッドサイドに置かれていたタオルで、璃音の胸や腹に飛び散った精を拭い取る。 「ひゃ………あ…んっ!!」  右頬についていた白蜜をペロリと舐め取ると、璃音の体がビクビクと跳ね、小さく痙攣するのが愛おしく感じてしまう。  何度も頬を舐める龍嗣の背中に腕を回し、キュウッと抱きつくと、耳たぶをやわやわと甘噛みされて、尚も体が悦びで震えた。  幼い自分が選んだ番いの相手から、永遠を誓うような指輪まで与えられ、深く深く愛される…。  あまりにも幸せで、頭がクラクラしてしまいそうな気がする自分。  今、両親がいたなら、深く愛し、愛される悦びを知った自分をどう思うのだろう…?  父は、手放しで璃音を祝福したであろうし、母は、苦笑いして龍嗣を窘めたかもしれない…。  体をはい上がる疼きに身を委ね、璃音は龍嗣の背中に回した腕に力を込めた。 「好き………愛してる…」  すっかり掠れてしまった声で、想いを籠めて囁く璃音の唇を、龍嗣は甘やかな口づけで塞いだ。 「んん………っ」  鼻に抜ける甘い声…。  璃音の体が再び昂ぶりはじめた。  龍嗣は唇を離し、汗に濡れたワイシャツを脱ぎ捨てる。  少し朦朧としたままの璃音が、体の疼きに焦れ焦れしている内に、チノパンと下着もベッドの下に脱ぎ捨てた。  病み上がりの体だと解っているが、まるで獣のように発情した璃音のいじらしさが愛おしく、歯止めが利きそうにない。  甘い吐息が漏れる唇に、これ以上ないほどの想いを籠めて口づけ、蕩ける舌に舌を絡ませる。  首筋、肩、胸、脇腹、花芯へと口づけ、理性を奪い、啼かせ続け、吐精の果てに空になった蜜嚢も口に含み、吸い、舌を這わせ…。  嬲ってしまった夜よりも遥かに濃密な抱擁を、璃音に施していく。 苦痛を与えるのではなく、甘美な快楽だけを植え付けるように…。

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