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「…ん………んん…っ」  小さい舌が龍嗣の舌の付け根を愛しげに掠めて、背中にザワリと官能の波が広がっていく。  小さな両手は、龍嗣の後頭部や背中をやわやわと撫でていて、龍嗣の肌が粟立つ度、感じた箇所を再びなぞった。  璃音の理性を剥ぎ取るように舌を絡めていると、時折快感の波に呑まれかけて手が止まり、助けを求めて龍嗣の背に掴まる。  その、キュウッという感触が、更に龍嗣を煽り立てるのだ。  龍嗣を悦ばせたい一心で、璃音は龍嗣の気持ちがいい場所を指や掌で触れてくれるし、口づけも随分淫らになった。  実際、口づけだけでお互いが上り詰めてしまい、射精してしまった事すらある。  自分だけが気持ちいいんじゃないかと、常々不安を漏らしていたから、昨夜は璃音に龍嗣自身がどれだけ感じているのか、20歳年上の相手を「ベッタベタに甘やかしたい」と言い放った事を、「間違えても他の人間に言うな」等々、みっちりと言葉と行為で存分に教え込んだ。  既に足腰が立たない状態だった璃音を、更に深く貫いて穿った。  理性が弾けて、「いやぁっ」「助けて」「許して」としか言えなくなった唇を、自分の唇と舌で蹂躙すらして。  龍嗣に翻弄されて啼くしかできない璃音は、体を突き抜ける電流にビクビクと跳ね、歓喜の涙を零した。  それがまた、余計に可愛らしく愛おしくて、更に璃音を激しく突き上げたのだ。  際限なく沸き上がる愛おしさに、龍嗣は深く深く口づけて、璃音を追い上げる。  自分が植え付けた淫蕩の火を、璃音の中に広げるように。 「んぅ…………っ」  無防備な胸の尖りを指の腹で掠めるように触れただけで、熱を持ち始めた体がビクビクと痙攣した。  パジャマの上から軽く掠めただけだったのに、思わぬ反応が返ってきて、龍嗣は驚いた。 「あ……、あぁ…っ!!」  吐息混じりの甘い声が漏れ、組み敷かれた璃音の両足が、シーツの上でバタつく。  勃ち上がり始めた璃音の花芯に、質量を増した龍嗣の雄刀が押し付けられて、ゴリゴリと服地越しに潰されるように擦られる感触は、脳天を突き抜けていくほどの快楽をもたらした。 「う……、んんんっ!!」  防音のされていないゲストルームの外に声が漏れないように、璃音は必死で声を殺し続けるしか出来ない。  その姿が、更に龍嗣を煽り立てるとも知らずに、璃音は堪え続けた。

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