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チュッ。
優しく啄み、龍嗣は唇を離した。
時間も何も関係なく、何時までも触れ合っていたいが、これ以上責めてしまえば璃音は週が明けても足腰が立たなくなる。
と、言うより…既に足腰が立たなくなっているのだが。
必要以上に体力を消耗すれば、璃音の成長も止まったままになる。
今は自制しておき、美しい至高の獣に成長した璃音を、思うままに抱けばいい。
白川クリニックで、璃音の未来のリミットを切られて。
そう、決めた筈だったのだ。
それがどうだ?
何一つルールを守れてないどころか、抱き殺す寸前まで責めて寝込ませたり、ほだされて一晩中抱いている。
「はい……」
龍嗣が起きてシャワーを浴びに行くのだと察し、璃音がヘッドボードにかけられていた龍嗣のボトムを手に取り、手渡した。
「ありがとう、璃音。」
ベッドの端に腰掛けて手早く穿くと、ベッドに沈むように横たわる璃音の額を撫でながら、パジャマのシャツをかける。
ゆっくり引き起こし、袖に腕を通してやり、釦をかけた。
「ありがと…」
膝でポフポフとベッドの上をよろけながらも歩いて降りようとした璃音が、2、3歩歩いて固まった。
「あ…っ」
龍嗣のパジャマを羽織っているせいで、膝頭くらいしか見えないのだが、内股の部分を手で押さえて赤面している。
たっぷり注がれた龍嗣の蜜が、歩いた拍子に流れ出てしまったのだろう。
タオルを取ろうとして体を捻り、体勢が変わった璃音の腿に、白濁が伝っているのが見えた。
「無理して歩かなくてもいいぞ?」
クスクスと笑いながら龍嗣が抱き上げると、真っ赤な顔のままでしがみついてくるのが、余計に可愛くて、印を刻んだ腿を撫で上げてしまう。
「だからっ、そういうコトしたら…、…んっ!!」
身じろぎした璃音の後孔から、また少し龍嗣の精がツゥッと零れた。
泣きそうな顔で、シャツの裾を押さえる璃音を宥めながら、龍嗣は寝室のドアを開ける。
「暫く頑張って自制する分、バスルームでたっぷり触れ合っておこうな、璃音」
「なんだか、エロ全開みたいだよ?それ…」
璃音が半泣きで龍嗣の鼻をつまんだ。
「何せエロ魔神だからな、私は」
「…バカ」
唇を尖らせ、拗ねた顔で龍嗣に口づける璃音。
どんな仕草も心を掻き乱す璃音が、堪らなく愛おしいと龍嗣は思った。
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