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 すぅ… すぅ…  腕の中に抱き込んだ璃音の呼吸が、深くなり…規則正しくなった。  龍嗣に撫でられて、璃音の関節痛は引いたが、明け方にまた痛み出すような気がする。  それを面倒臭いとは思わない。 「痛みを和らげる為に撫でる」と理由をつけて、愛しい相手をおおっぴらに触れるのだから。  体のあちこちに指と唇で触れて、理性を飛ばすように口づけてやれる。  丸々三週間体を繋がずにいるので流石に龍嗣も焦れ焦れしているのだが、実際、目に見えて璃音が成長しているので、我慢を続けている。  今日の検診で璃音が爆弾発言をかました事が、不承不承ながらも龍嗣の我慢を持続させる要因になった。  思い出して、改めて爆笑しそうになるのを、必死で堪えた。  時間は、6時間ほど遡る。  週に一度の検査の後、白川医師との問診の際に璃音が言ったのだ。 「先生、どうしようっ、龍嗣が焦れ焦れして死んじゃう!!」と。  白川医師は椅子からずり落ち、龍嗣と弓削は椅子ごと後ろにこけた。  後ろに控えていた小鳥遊と看護師は、手に持っていた器具を派手に取り落とす始末で。  爆笑した後「いや、それくらいで死なないから」と白川医師に突っ込まれ、璃音は龍嗣の焦れっぷりを披露したのだ。  その龍嗣の焦れっぷりの一部を聞かされ、白川医師と弓削は呆れに呆れ、龍嗣は龍嗣で赤面しまくった。  自分で抜いてはいたものの、璃音との行為を伴わないせいか、確かに欲求不満ではあった。  集中力を欠き、軽微なミスもポロポロしてはいたが、大したものでもなかったのだし。  焦れ焦れもしてたが、璃音が焦ってしまう程のものではないと思っていたが…周囲には、危険なレベルだと思われていたようで。 「じゃあ、君が氷室さんの発散を手伝ってやればいい。  ただ、本当は君の年齢からは法的に許されてない事だから、二人っきりの時だけ…おおっぴらにはしないんだよ」と、璃音に説明した。  要は、妊娠初期の女性のように、手や口でパートナーを満足させる方法だったのだが…。  普通の性教育と違い、かなり踏み込んだ内容は、白川も微妙に説明のしようがなく…。  なし崩しに龍嗣が少しずつ教える事になり、体を繋ぐまではしないようにと釘を刺されたのは、言うまでもない。  帰宅する道すがら、運転している弓削にも釘を刺された…。

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