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 テキストの予習を終えた瑠維が片付けをし…、いつもより早めの夕食となった。  成長を促す為とはいえ、あまりにがっつりは胃に重く、カロリーと栄養のバランスが取れたメニューが用意された。  瑠維が検診の結果等を聞いても、どことなく上の空でいる璃音。  そして、龍嗣と弓削までが微妙に落ち着かない様子なので、何だか居心地の悪い夕食になり…。  不審に思ったものの、瑠維は早々に自室に引っ込んだ。  何と無く落ち着けずにいると、『今日の検診でかなり疲れてしまって、龍嗣と弓削さんが気を揉んだみたい。 ごめんね』と、璃音からメールが来た。 『大丈夫なのかよ、無理すんなよ?』と返信すると、程なく返事が返って来る。 『とりあえず、今日は早めに寝る事にしたから、明日の朝にはスッキリ出来ると思う。  いつも心配かけてごめんね。  あちこち痛いから、龍嗣に撫でて貰うね』と書かれていた。 『龍嗣に撫でて貰う』の部分で、額に青筋が浮かんだのは気のせいではあるまい。  あのエロ魔神に撫でさせたら、ついでに揉みまくられたり、鳴かされんじゃないのかと、ついつい勘繰ってしまう。  あながち外れでもないのだが。 『わかった。  とりあえず今夜は早く寝ろよ?  オッサンには、変なことすんなって兄ちゃんが言ってたって言うんだぞ?』と、明らかに嫉妬深い返事を返す。 『大丈夫。今日も白川先生に、かなり言われてた(笑)  だから、変なことはしないぞって言ってるよ?』  その返事が、非常に疑わしいのは気のせいか…?  瑠維はため息をついて携帯電話をベッドに放った。  少しずつ成長し始め、以前と違う色香の漂いはじめた璃音に正直かなり焦れ焦れしているのだが、余計な事をして混乱をさせたくもない。  龍嗣の傍にいる時の幸せで蕩けるような弟の顔を見るにつけ、横槍を入れたい気持ちと、幸せな顔を見たいという気持ちで、瑠維の心は余計に焦れ焦れしてしまうのだ。  自分は手を出せなかったのに、簡単にボーダーを越えて璃音を手に入れた龍嗣に、正直心中は穏やかではいられない。  あの情の深い璃音が幸せな顔をしてくれるのは嬉しい。  ただ、その蕩けるような笑顔を向ける相手は、自分であって欲しかった。  ただ、それだけなのだが、横合いから掻っ攫われた気がして、瑠維は面白くなかったのだ。

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