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『…わかった。
とりあえず今夜は早く寝ろよ?
オッサンには、変なことすんなって兄ちゃんが言ってたって言うんだぞ?』という瑠維からの返信に、龍嗣が盛大にため息をついた。
「そんなに私はエロ魔神に見えているのか…?
今日は白川先生にも散々言われたし…」
ソファに座り、眉間に皺を刻む龍嗣。
璃音は、そんな龍嗣の足元に座りメールを打っている。
「『大丈夫。
白川先生にもかなり言われてた(笑)
だから、変なことしないって言ってるよ?』って返しておくね。
それに…。
変なことするのは、龍嗣じゃなくて僕なんだけど…」
送信した後、悪戯っぽくクスクス笑いながら、立ち膝になり龍嗣の頬に指を伸ばす璃音。
その手を掴み、龍嗣は膝の上に璃音を引っ張り上げて座らせた。
「龍嗣の手…、凄く熱い…」
自分の手を掴んだ大きな手は火が着いたように熱く、指を絡めあっただけで璃音の体の芯を甘く疼かせる。
衝動に繋げないように、軽いキスやハグで済ませているのすら申し訳無くて…。
『必要以上に互いを煽るような…、衝動を助長するような真似はするな』と重々に釘を刺されたからこそ、龍嗣に我慢させるのが嫌だった。
体の痛みを和らげる為に撫でたり口づけたりしていても、龍嗣が充たされてない事に気付いていたから。
龍嗣が日々焦れていくのが辛かった。
とても………。
だから、軽いキスの途中で何度か舌を差し出した。
ハグの途中で龍嗣の首筋を甘く噛んだ。
龍嗣が焦れている以上に自分が焦れていたから、ボーダーを踏み越えたくて。
結果的に、龍嗣と弓削にも叱られ…。
だから、我が儘を押し通す為に、白川医師に泣き落としをした。
「先生、どうしようっ、龍嗣が焦れ焦れして死んじゃう!!」と。
白川医師は椅子からずり落ち、龍嗣と弓削は椅子ごと後ろにこけ、後ろに控えていた小鳥遊と看護師は手に持っていた器具を、派手に取り落としていた…。
「龍嗣としたいから、許可をください」と言わんばかりの泣き落としだったので、顔から火が出るかと思った位だったが、恥ずかしい思いをした分、白川医師も仕方なく妊娠初期の女性レベルの口淫までは許可してくれて…。
そこからは、もうお互いが焦れた。
早く触れたくて仕方なくて。
夕食も、何を食べたのかすら覚えていない始末だった。
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