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「ん…、んん…っ」
龍嗣が迸らせた白蜜は、二度、三度と放出された。
その濃くて白い蜜を璃音はコクンと飲み下す。
「あっ、こら、そんなの飲んだら駄目だろ?」
慌てて龍嗣が璃音を上向かせると、口の中に残っていた蜜を更にコクリと飲んでしまった。
「えへ…、飲んじゃった…」
初めて龍嗣の雄刀を含んだ折りに白蜜が苦いとベソをかいたのを思い出し、龍嗣が口の端から零れた残滓を指で擦り取る。
その手を掴み、璃音は龍嗣の指が拭い取った白濁を、チュルリと舐めた。
「な…っ、なにをしてるんだ、璃音っ!?苦いだろ?」
「だって…、龍嗣だって僕の飲んじゃうでしょ…?」
苦いけど…、平気。
大好きな龍嗣のだから、吐き出すのは嫌だもん」
ニコッと笑い、雄刀に残った白蜜も舐め取る璃音。
龍嗣を悦ばせる為とは言え、幼さの残る璃音が愛しげに雄刀を口に含むのは、あまりにも淫らに見えて、龍嗣は堪らずに璃音を引き剥がす。
「あ…、あんまり私を煽るな…。
歯止めが利かなくなるだろ?」
「だって…、龍嗣も焦れ焦れしてるだろうけど、僕も焦れ焦れしてたんだもん。
それに…。」
「それに?」
「さっきまでの龍嗣、凄くやらしくて綺麗だったから、いっぱい気持ち良くなってもらいたかったんだよね…」
苦笑いして、雄刀に軽く口づける。
それだけで、体に電流が走ったようになった。
「龍嗣は自分で抜くからいいって言うけど、それだって僕は嫌だ…。
ただの処理だけかもしれないけど、自分でした後の龍嗣って、全然スッキリした顔じゃなかったし、段々落ち着き無くなってくし、ボーッとするし…。
一番大事な人がそんなんじゃ、心配だよ…?
だから、同じ発散するなら、僕がしたかったんだ…。
嫌な思いしちゃったなら、ごめんなさい…」
少しだけ、しゅんとなった璃音は、龍嗣の楔を下着に収めると、チノパンのジッパーを上げた。
「………おいで」
龍嗣が手を差し出すと、璃音は素直に右手を載せ、いざなわれるままに龍嗣の膝に乗る。
「心配かけてすまない…。
まさか、君まで焦れてるとは思わなかったんだ」
「ううん、僕が勝手にしただけだから、嫌だったかな…って、ちょっとだけ反省してる」
「いや…その…、かなり嬉しかったぞ…」
顔を真っ赤にした龍嗣が、ボソリと呟いた。
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