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「ん…、ふ…ぅ……っ」  やわやわと、意識まで侵食しそうな口づけに、璃音の手から力が抜け始めた。  それでも必死で手を握り、残った力で龍嗣を抱きしめる。  ありったけの愛情が篭められているようで、龍嗣はその腕の感触が嬉しかった。 「龍嗣…っ!!」  ギュッと抱きつく幼い恋人が余りに愛しくて、龍嗣は璃音の額や瞼、こめかみや耳元などにもキスの雨を降らせる。  唇が触れる度に華奢な体が跳ね、白磁の肌も淡い色に染まっていく…。 「本当に可愛くて、どうにかなりそうだな…」 「ん…っ、やっ、やだ…っ!!」  首筋を啄まれ、腰が浮いた。  やわやわと這う舌に甘い吐息を漏らし、璃音は体を捩って逃れようとする。 「や…、駄目…っ、欲しく…なっちゃうから……、やめよう、ね?龍嗣…っ」  捩った体の上を龍嗣の唇がなぞっていき、胸元の蕾をチュッと啄んだ。 「は………っ、あっ、あぁっ!!」  どくんっ!!  鼓動が大きく跳ね、璃音の背中が浮く。 「や……、あぁっ、あっ、あっ、やあぁぁぁぁっ!!」  龍嗣を誘うように淡く色づいた蕾は、芯が通り、ぷっくりと勃っている。  口に含んで吸いながら、舌先で弾いたり突いたりしていると、途端に上擦る声すらも龍嗣を煽る。 「やんっ、やっ、あっ、あぁっ、やだっ、やだよ、龍嗣っ、やめて…、やめ…っ、おかしく…なる……っ!!」  ビクビクと跳ねる体を押さえ付け、蕾を更にきつく吸う。  空いた蕾は、親指と人差し指でキリキリと摘んだ。 「いっ、あ…………っ、あっ、あっ、あっ、あっ、あ…っ」  快感に負け、背中を浮かせたせいで、龍嗣の唇に胸元を擦りつける形になる。  見開いていた瞳からは大粒の涙が次々と零れ落ち。  甘い喘ぎと嬌声だけが、薄紅に染まる唇から漏れた。  チュ…ッ。 「やあぁぁぁぁ…っ!!」  チュク…。 「や…っ、あ……うっ、あぁっ!!」  腰から駆け上がってくる疼きが、璃音の脊椎を駆け抜け、脳天まで突き抜ける。  手も足も引き攣ったようになり、龍嗣が触れる度にビクビクと跳ね上がった。  指で扱いていた蕾に唇を移し、さっきまで吸い上げていた方を指で潰すように捏ねる。  きつく吸い上げたあと、軽く歯を当てて、歯と舌で蕾を挟むと。 「あ…ああ…っ、あぁ…っ!!」  一際上擦った甘い声で璃音が啼いた。

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