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「璃音…、あげられるのは指だけだぞ…?」
「やっ、やだ…っ、指だけじゃ、やだ…っ!!」
「白川先生に怒られるぞ…」
「怒られてもいい…っ、龍嗣と繋がってたい…っ」
次々涙が零れ落ち、瞳を淫らな情欲が染めていく。
許されてないから我慢した。
我慢を強いて、焦れている龍嗣の姿を見るにつけ、それ以上に自分が焦れているのに気がついた。
『想いが深すぎるから、君達の行為は激し過ぎる。
お互いを想い合うのはいいけれど、繋ぐ時に自制が利かなくなるだろう?
現に、成長途中の体なのに足腰が立たなくなるほど激しい行為をしているんだから、軌道に乗るまでは堪えないと…』
溜め息混じりに漏らした医師の言葉さえ、今は璃音の情欲を煽る種にしかならない。
するなと言われれば、余計にしたくなる。
駄目だと言われれば、余計に龍嗣が欲しくなるのだ。
「我慢しなさいって言われたって、いつまで…?
何年も…我慢するの…っ?
龍嗣が好きなのに、好きで堪らないのに、僕は我慢なんか…っ、できないよ…っ!!」
体を起こした龍嗣が、泣き濡れる璃音の頬を宥めるように撫でる。
それすらも、璃音の体内に火をつけていく。
「私も我慢の限界はある…」
「ん…」
「今すぐ、璃音と繋がって目茶苦茶にしたいぞ?」
「…しよ…?」
「だけど、今は我慢する」
「………?」
意外な言葉に、璃音が固まった。
「璃音が言ったんだぞ?
『成長して、龍嗣好みの体になる』って…。
今も充分好みだが、背が伸びて極上の獣になった璃音も見たいと思うし、抱きたいとも思う」
「…龍嗣より背が高くなっても?」
「高くなってもいい。
私が190センチだから、2メートル近くなるか…。
それでも私は構わないぞ?」
「ずっと好きでいてくれる…?」
「ずっと好きでいる。
もう、璃音にしか欲情しないからな…」
「あ…っ、あぁ…っ!!」
埋め込んだままの指が、再び璃音の弱い場所を掠めた。
キュッと締め付ける後蕾を宥めるように、ジェルを足された指がやわやわと解していく。
「少しお預けを喰らった位で、君を嫌いになったりしないし、浮気したりしないから安心していいぞ…」
璃音の額や頬に口づけを落とし、後蕾を優しく責め立てる。
穏やかな愛撫は、小さな体を煽りたてていった。
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