180 / 454

 後蕾の抵抗が無くなったところで、龍嗣は指を増やした。 「く…ぅ……っ」  バラバラにうごめく指が、中の柔壁や弱い部分を掠めて突いていく。  最後に体を繋いだ後は指すらも挿れていなかったから、流石に璃音の後蕾が軋む。  それでも。  僅かな痛みと抵抗の後、恋人の指がもたらす甘美な疼きを追うように、璃音の体が少しずつ反応を返し始めた。 「ん……、ふ……ぅ…っ」  璃音の全身が淡い色に染まり、駆け上がる快感にふるふると震える。  後ろだけを責めているのに、未だ幼い花芯は再び硬く勃ち上がり、トロリと蜜を零した。 「駄目…、出ちゃう…うっ!!」  体を苛んでいた軋みが、悦びへとすりかわる。  その甘やかな痺れに支配されズクズクに蕩けた璃音のジーンズを、龍嗣は下着ごと引き抜いた。 「ん……っ」  それすらも刺激となって背中をはい上がる。 「璃音…、久々に啼かせるからな…?」 「………え?あっ、ああ…っ!?」  龍嗣の指が根元まで打ち込まれ、空いていた片手も璃音の蜜嚢を捉えた。 「い……っ…!!」  中心を二重の意味で責められ、翻弄されている璃音の体の上を、龍嗣の均整の取れた肢体が下がっていく。  何一つ抵抗も出来ないまま蜜を零す花芯を、龍嗣が口に含んだ。  クチュ…ッ。 「ひぁ………っ!!」  自分の花芯より、さらに熱く蕩けた口腔に含まれて、魂ごと体が悦びに打ち震える。  龍嗣に愛されている間だけ、欲望や我が儘をさらけ出せるから、璃音は脳を灼き尽くすような快楽に意識が持っていかれそうになった。  その突き抜ける衝動の裏で、もう一つの想いが湧く。 『気持ち良くなるなら、龍嗣と一緒がいい』と…。  荒い呼吸をしながら必死で上体を起こし、璃音は龍嗣の髪を撫で梳いた。 「ん………?」  怪訝そうな表情で顔を上げた龍嗣と、愛撫に蕩けた璃音の視線が合わさる。 「……い…っ……が…」 「…どうした…?」 「一緒……、気持ち…良く…、気持ち、良くなるなら…っ、一緒が…、いい……っ!!」  はくはく喘いで、訴えた。 「繋いじゃいけないから、どうしたらいいか、わかんないけど…、やっぱり僕は、龍嗣と一緒に気持ち良くなりたい…っ」  吃逆を上げながら紡いだ言葉は、確実に龍嗣の理性を灼き切る程に心を打った。

ともだちにシェアしよう!