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携帯電話を閉じ、璃音はソファへ無造作に放った。
明らかに拗ねた顔で龍嗣を見上げる。
「ごめんね、瑠維があんなに疑い深いと思わなかった」
「いや…、その…。
普通なら、璃音の年頃であれば、体を繋ぐとかというのは有り得ない話しだからな…。
それに、瑠維にとって君は可愛い弟だから心配なんだよ、きっと…」
何気ない言葉に表情が強張る。
「だからって、龍嗣を悪し様に言われるのは面白くないもん」
頬を膨らませ、下を向く。
「私と君が恋人同士だと知らないまま、いきなり繋がってるのを見てしまったからな…。
ケダモノ扱いされても文句は言えないさ」
「………龍嗣が許せても、僕は嫌だ。
同意の上のコトなんだから、龍嗣の事をいかがわしい目で見られるの、我慢出来ないよ…」
完全に拗ねてしまった璃音の額に口づけを落とし、華奢な体をきつく抱きしめる。
「そんなに怒るんじゃない。
ほら、眉間にシワが入ってるじゃないか」
「ひゃ………っ!!」
シワの寄った眉間をハミハミと唇で噛むと、璃音がビクリと体を震わせた。
「ほぅら、いつまでも眉を顰(しか)めてるなら、もっとハミハミするぞ?
ほらほら、どうする?」
「や、やだ、擽ったいよ…っ」
眉間だけでなく、額やこめかみなどにも雨のように口づけを落とし、どんどん璃音を追い立てる。
「あんまり拗ねてると、目茶苦茶エロいベロチューするぞ?
どうするんだ?ほらほら」
「…………」
「璃音?
べろっべろにエロいのしちゃうぞ?ん?」
「………ぷっ…」
堪らずに、璃音が噴き出した。
「"べろっべろにエロい"って何か可笑しいよ…」
「そうか?
じゃあ、試してみるかい?」
「………ん」
少し恥ずかしげにしている璃音の襟足に手を添え、可憐な花のような唇を啄む。
強弱をつけて啄み合い、濡れた音で聴覚を犯してゆく。
「や…、ぁふ…っ」
チュパ…、くちゅん、くちゅくちゅ、ちゅる…っ。
角度を変えて、一気に舌を捩込むと、璃音の体がビクビクと震えた。
「あむ…っ、む…、んっ、んん…ふっ」
璃音の後蕾に雄刀を捩込むように、璃音の口腔へ繰り返し舌を突き込む。
上あご、舌、舌の裏を、尖らせた舌先で強引に擦り、龍嗣は璃音の弱い箇所を、何度も何度も無理矢理に責め立てた。
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