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「あふ…っ、ん…、んふ…」
激しく舌が突き入れられて、飲み込め切れない唾液が口の端から溢れた。
じゅくっ、じゅるっ、ぐぷんっ。
いつもの舌使いと全く違い、強引過ぎる舌に口腔を犯されるような感覚が、璃音から理性を奪い去る。
甘く蕩けて疼く体がソファに横たえられ、更に強く舌が入ってきた。
じゅっぷ、じゅぷっ、じゅぷっ
耳を打つ水音が璃音に錯覚を起こさせ、龍嗣の硬くて大きな雄刀に思うさま貫かれているような感覚にすり変わっていく。
『も、ダメ…、変に…なっちゃう…っ』
全身の血液が沸騰しているのかそれとも逆流でもしているのか、もう璃音には分からない。
龍嗣に追い上げられて、激しくなる鼓動が鼓膜を打ち鳴らし、更に理性を溶かしていく。
「んふっ、ああ…、ふぁあ…っ!!」
ツツツッと、上あごの弱い部分を舌でなぞられて、気持ちよさに体がビクビクと何度も跳ねた。
くちゅん…っ。
蕩ける舌を掠めて、龍嗣の舌が引き抜かれる。
あまりの気持ちよさに、出ていく舌を追いかけて、璃音は舌を龍嗣の口腔へと捩込んだ。
「う…、くっ」
ぬるりと侵入した舌が龍嗣の舌の裏をなぞり、今度は広い背中がビクビクと揺れた。
「ふぁ…っ」
深く契っていた唇が離れ、二人の唇の間に煌めく糸が張られる。
「ん…、んく…っ」
口腔内を満たしていた蜜のような唾液をコクンと嚥下するのさえ、龍嗣にとっては媚態に見えた。
一度では飲み込み切れず、二度、三度かかって飲み込むと、濡れたような闇色の瞳が龍嗣をうっとりと見つめている。
「龍嗣も……気持ち……イイ……?」
「ああ。
体を繋いでる時みたいに気持ち良かった…」
情欲を孕んだ瞳が璃音を搦め捕る。
くったりと力の抜けた体と、逞しい体の位置を入れ替え、龍嗣は仰向けにした自分の体の上に璃音を寝かせた。
「………ん、なぁ…に…?」
「今度は、君が舌を入れてごらん?」
「うん…っ」
甘やかな吐息とともに璃音の唇が重なり、小さな舌が再び捩込まれてきた。
「んむ…ッ、ふ…っ」
互いの後頭部や背中に、ザワリと快楽の波が走る。
龍嗣を悦ばせようと、強弱をつけて捩込んだり、中の悦い部分を擦っていく舌が、どんどん蕩けるのさえ愛しく思う。
璃音も、龍嗣の中を犯しているような錯覚に酔った。
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