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「りょ…じ…」 「ん?」 「龍嗣のこと…気持ちよく…したい…。」  ひくん、と痙攣しながら、璃音が囁く。 「今は、君が気持ちよければいいんだが…」 「いや…っ、今…、一緒に…気持ちよく…なりた…い…」  張り詰めた花芯を含みながら璃音の顔を見ると、トロンとした目で涙をボロボロ零している。 「一緒がいいのか?」 「うん………。  ど…すれば…いいのか…わか…ない…けど、いっ…しょ…いい…」  黒いメイド服を着たままで中心を口に含まれ、しかもその根元は黒いリボンで戒められて。  その淫らな様は、龍嗣を大いにそそる。 「じゃあ、場所を変えないとな…」 「………?」 「仮眠室は何処だい?」 「ノアール達が出てきたとこ…」 「分かった」  場所を確認すると、龍嗣は璃音を抱き上げた。  パソコンデスクの後ろにあるドアに手をかける。 「ノアール、ブランカ…?」 「「クゥ…」」  黒豹と白虎が振り向いた。 「戸締まり、お願い…」 「クルクル…」  気遣わしげに喉を鳴らし、床のスイッチを踏む。  部屋の入口が施錠され、ドアの前に鉄格子が降りた。 「ありがとう…。  ゆっくり"寝て"ね…」  璃音が囁くように言うと、黒豹や白虎だけでなく、動いていた全てのメカ達が止まった。 「………?  どうして止めたんだ?璃音」 「だって………。  いっぱい啼いちゃってる声聞かれたら、恥ずかしいもん…」  龍嗣の胸に顔を埋めているが、かなり赤面しているようだ。  耳が、真っ赤に染まっている。  璃音らしい、と龍嗣は思う。 「じゃあ、いっぱい可愛く啼いてもらおうかな…?」  うっそり笑い、研究室の明かりを落とす。  自動的に仮眠室の明かりがともった。  ドアを閉めてベッドに向かう。  龍嗣はてっきり簡易ベッドだと思っていたのだが、それなりに質の良いものだった。  璃音をそうっとベッドに下ろし、コートとジャケットを脱ぐ。  ベルトを引き抜き、それもベッドサイドに置く。  きぬ擦れや、ベルトを放る音がして、その度に璃音の心臓が跳ねた。 「璃音」 「……ん」  璃音の横に腰掛けた龍嗣が、腕を広げて「おいで」と促し、璃音が怖ず怖ずと龍嗣の胸に顔を埋める。  その可愛らしい様子は、龍嗣の心をざわつかせた。

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